「ガンプラ」 [2004/02/28] :旧コラム復刻版 その1

「ガンプラ」といえば、当然ながらアニメ「機動戦士ガンダム」に登場する
様々な「モビルスーツ」のプラモデルのことであり、決して最新のパソコン
関連の用語ではありません。

さて、機動戦士ガンダムといえば、我々30代前半の男性には、とてつもない
思い出のアニメとして、その他の追従を許していません(断言)

我々がテレビでこの作品に接した時点では既に再放送だったのですが、
初回放映時には全く人気が無かったそうです。再放送で人気爆発した
異例の作品でした。大体が、そのストーリーが問題で、それまで子供達に
人気のあったロボットアニメは、勧善懲悪ものでしたから。

しかし、ガンダムは明らかに異色でした。紛れも無く「戦争アニメ」だったのです。

さて、再放送されたガンダムは同時に登場するモビルスーツのプラモデルを
世に送り出しました。しかも一体の値段が基本¥300。これは、当時の小学生が
ぎりぎり手に出来る微妙な金額でした。とても手が出ない価格であれば、
あの「ガンプラ・ブーム」は無かったでしょうし、もっと簡単に手に入る価格だとしたら、
プラモデルの完成度がもっと低くなり、結局は、やはりブームには至らなかったでしょう。

私もご多分に漏れず、必死で模型店に並び、ガンプラを購入しては作成し、
小学5年生から中学2年生くらいまで、完璧なシンナー中毒となりました。(笑

そしてほぼ20年が経過した現在、この間に販売された幾種類ものガンプラ・・・。

私は、知り合いのところの子供がプラモデルに興味を持っていることを知り、
またその彼が、精神的に健康でない状態であることに気付き、彼を伴って、
20年ぶりに模型店へ。既に私は大人ですので、子供のプラモデル代くらい
何ともありません!「好きなものを1つだけ選びなさい!」と宣言し、
プラモデル制作に必要な工具や塗料その他も含め、全て買い揃えました。
私はザクを。彼はシャア専用ザクを選択し、全て含めても数千円。安いものです。

さて、20年振りにガンプラと対面です。当時の私は既に普通にプラモデルを組み立てる
だけの域を遥かに超えていました。その違いとは、、、

1.自分の持っているモビルスーツのイメージに沿うよう、組み立て前に改造が必要な
ポイントを明確にする。
2.必ず全て塗装した上、ウェザリング(敢えて汚す)塗装を施すことで、よりリアルな
兵器としての質感にこだわる。
3.プラモデルは様々なパーツを接着して組み立てるが、その接着部分は、絶対に
判らないよう、完璧にくみ上げる。
4.完成したら、写真に収める。

小学生の分際でここまでこだわって組み立てていた自分が、我ながら「キモイ!」と
笑ってしまいました(笑

さてさて、いざ!組み立て開始です。私は昔とった杵柄で、あっという間に、
我ながら完璧な出来栄えのザクを目の前にして自己満足にひたっておりました。

組み立てに際して色々と助言してやった彼の作品はどうしょうか。気になります。

!?え”?お前、何で塗料買ったのに色、塗ってないの!?
っていうか、接着剤を使えよ!!!
接合面はヤスリでけずれよ〜
部品が何であまってるのぉぉぉ!

ようやく気付きました。

彼が普通であり、私が異常なのでしょう・・・。

1/144。10cm前後のプラモデルに必死になってしまう馬鹿な大人に
育ってしまっていた私でした・・・

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Last Update : 2007/09/27