「また新しいガンダムが(笑)」

本日、TVを見ておりますと、何やらまた、”新しいガンダム”が始まるらしいです。
・・・いや、実は知ってたんですがね(汗

「機動戦士ガンダム00(ダブル・オー)」だそうです。

実は、「機動戦士ガンダム」と名の付いた作品は沢山あります。前にも書いた気がしますが、
それら全てが同一の作品とは限らない、という事を、知らない人には是非知って頂きたく思います(笑
今回、新しく放送されるガンダムも、これまでの作品とは何ら関係の無いアニメです。

要するに、タイトルに”ガンダム”と入れ、何となく”ガンダム”に似ているロボットが
作品の中で活躍しさえすれば、それで「ガンダム」と名乗って良い
、というのが現状な訳です。
(ええ、もちろん、皮肉ですってばw)

但し、それぞれのお話は、それはそれで面白いらしく、必ず一定のファン層を獲得するようです。

今回、始まる「00」は、あくまでも今公表されているストーリーだけで、判断しますと、

・未来の地球で、エネルギー資源の争奪戦が行われ、当然それは戦争。
・そんな不毛な戦いを、武力で(え?)阻止しようとする、私設軍隊登場。 ・・・?
・私設軍隊には、4人のガンダム・マイスター(?)が居て、4種類のガンダムに搭乗する。
・まだよく判らないが、その少年達の活躍で、地球上から戦争を無くそう! みたいな感じ?

な、ようです。

 ・・・はぁ・・・orz いや、実際に最終話まで見てみないと評価はできないです。というかしちゃ駄目です。

しかし・・・どうしても・・・・・いきなり拒否反応出まくりw

例えば、最近、30代の芸能人の活躍が目覚しいのも、絶対に理由なハズですが、
ガンダム・オタク度を競うようなTV番組とか、よく目にします。

有名な所では、ミュージシャンだとガクトさん、TMRさん、お笑い芸人だと品川さん、土田さん、若井さん、宮迫さん、などでしょう。
しかし、当然ながら、彼らがハマったのは、初代「機動戦士ガンダム」なハズですし、
実際、その薀蓄を披露する際には、初代もの、あるいは初代系列もののみです。

もちろん、人それぞれでしょうけど、同じ30代(後半ですがw)として考えると、
初代の「機動戦士ガンダム」に何を見たのか?という部分が気になります。

恐らく自らが少年時代だった時に、劇中で、やはり少年であった主人公達が、
その多くが、普通に平和な生活を送っていた状況から、大人の事情で行われている「戦争」という異常事態の中へ、
流されるがままに放り込まれていく様子を見、当然ながら、当時としてそろそろ学校で習ったり、本で読んだりし始めた日本の歴史、
自分達の親やその親の世代が切り抜けてきた、何となく、同じ様な現実の歴史を、
肌感覚で重ね合わせて見た、のではないか?と想像してます。

初代ガンダムでの主人公アムロは、主人公であり、作品中でも、他の登場人物には無い特殊能力を持つ、
つまり「ニュータイプ」なのですが、しかし、非常に人間臭い&子供っぽい主人公でもありました。
彼は、世界についての意見など持ち合わせていませんでしたし、我侭も言いますし、
しかし、非常に現実的であり、基本的に真面目です。

自分は、大人の都合で戦場に居る。できれば戦いたくない(=死にたくない)。
だけど現実としては、既に巻き込まれているのだから、死なない為には戦うしかない、
戦う以上、軍隊に属する訳だから、軍の命令に従う。非常に不本意だけど仕方がない・・・。
という思考でした。

この傾向は、続編の「機動戦士Zガンダム」の主人公、カミーユ・ビダンと共通しています。

但し、「Zガンダム」の時代では、アムロは完全な軍人になっていますし、他の仲間も同じ。
カミーユだけが、以前のアムロと同じような立ち位置で苦悩します。

で、そのライバルとして、シャア・アズナブルという人が常に存在する訳ですが、
シャアは完全に軍人です。最後の登場作品である「逆襲のシャア」では、軍人としてよりも、
政治家として活躍する訳ですが、結局は終始軍人として生きているように思います。

で、思うのですが、自分だったらどうか?と。
自分達が子供であり、知識も経験も無い、という場合で、自分達で一致団結し、
協力しながら何かをする場合、見よう見まねで大人の真似をするでしょう、と。

そんな成り行きが描かれているのが、「機動戦士ガンダム」であり、
その正式な続編である「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
だと思います。

それらが非常に身につまされた世代が、今の30〜40歳世代

で、それが「ガンダム」という単語に詰め込まれている魅力である、と思っている訳です。

この魅力が恐ろしいまでの威力を持っている為、未だに「ガンダム」と名乗りさえすれば、
日本中のガンダム・オタク達が、群れをなして集まってしまう訳ですw


しかしです。


ガンダムSEEDもちょこっと見ましたし、今回のもそうですが、多分、初代ガンダムのHIT要因を、
持ってないです。いや、ターゲット層が違うので、それは優劣には関係ありません。
アニメーション技術では、格段の発展を遂げた訳ですし。

問題は、見る側が、「共感」できたり「想像」できたりするんかな? という点じゃないでしょうか?

登場人物の、絵としての魅力、声としての魅力、アニメーションの完成度の高さ、
関連商品の商品能力などは、もちろん重要な問題ですが、
それ(見る側が、「共感」できたり「想像」できたりする)が、初代ガンダムが成功し、
今も尚、高い評価を受けており、結果的にそのお陰で新作があるのは明白なのですから、
初代ガンダムシリーズだけが持っていた、根本的な魅力を、もうちょっと、
最新作に繁栄させれば、初代ガンダムの様な、時代を超越する名作が生まれそうに思います。


しかし・・・これは長い!!wwwwww
絶対に誰もここまで読まないでしょうねw

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Last Update : 2007/09/30