レザークラフトに挑戦
No.6
2021.07.03

 何から始めて良いのやら?w 


 さて。


 どうにか、革に穴を開けたり、色んな金具を打ち付ける為に、大きな音や振動が出て困る、という、レザークラフトを始める以前の難問が解決されました。


 ・・・それで?


 という事になりますよね・・・

 そもそも何がしたかったんだっけ?w



【目次】

 ・レザークラフト、開始?

 ・レザークラフト、入門!

 ・色んな道具が必要です・・・w




 そもそも何を目的にレザークラフトを始めようと思ったのか?という原点に戻ります。


 ・・・え〜と・・・なんだったっけ?w


 はい。忘れましたw


 まぁそれは置いといて、とりあえず手元にあるものを確認した結果、100均で買った合皮の残りが数枚、同じく100均で買った革の小さな端切れ数枚、100均の革ポンチと、1本だけホームセンターで買った革ポンチ、適当に買った菱目打ちセット、ハトメなどの金具類が少々。

 いくら超・初心者とは言え、これで何か出来るとは思いませんw


 ・・・まずは何から始めてみますかねー?


 という事で、ネットで情報収集です。



 すると、どうも最初は革のキーホルダーとか、もう少し慣れたら小銭入れとか、その辺りから取り組んでみると良さそうです。


 いずれにしても、まず「革」が必要ですねw


 折角、レザークラフトをやってみよう!と思ったのだから、100均で買って余ってる合皮については一旦、忘れます。あと端切れの詰め合わせは実験用に使い捨てようと思います。



 まずは、生まれて初めて「革」を買ってみます!


 当然、どういう品物を買えば良いのか判らない訳ですが、本来であれば手芸屋さんとかで聞いたり、100均の10cmサイズでは無く、もう少し大きいサイズの端切れとかを買えれば良いのでしょうが・・・


 尚、コロナ前に私が知ってた3つほどの手芸屋さんは、コロナの影響で全て空き店舗と化していました。3月くらいまでは営業してたんですがね・・・全く他人事ではありませんが。


 という訳で、緊急事態宣言が出ている事もあって、通販で買う事にしました。
 ※第四波に襲われている頃のお話です。

 種類は、「ヌメ革」「タンロー」という初めて聞く単語の革・・・が良いそうです。「タンロー」の「タン」は「タンニン鞣し」の事だそうです。


 相場がよく判らないので、数日かけてお値段を調査してると、「B級品」とか「ワケあり品」という事で、かなり安いものがあることを知り、ともかくそれを買ってみることに。



想像してた以上に凄く綺麗な革です!!


 数日後、到着しました!

 「B級品」という事で、普通の同じサイズの物の半額程度。

 思ったよりかなり白いと言いますか、「革ってこんな色なんだ!」とちょっと驚きでしたが、これが経年変化によって、いい感じの飴色になっていくそうです。

 もちろん、好みの色に自分で染色したりもするそうです。

 全く知りませんでした。


 少し気になるのは・・・「何がどうB級なのか全く判らない」という点ですねw

 素人の目には、普通に綺麗な革に見えるんですがね・・・

 そう言われてみれば、確かにこれって染みなのかな?とか、これってキズなのかな?、と思わないでは無いですが・・判りませんw


 そんな事よりも、特筆すべきは革の良い香り。


 不思議と心が癒される心地よい香りです〜


 さて!これでキーホルダーを作るぞ!


 と、思ったのですが、実は、この革が到着するまでの間に、練習がてら、手元に残ってた、レザークラフト用の金具の取付方を知る為に、綾紐を使ったキーホルダーを幾つか作ってみたのです。

 綾紐だけだと地味なので、妻に余ってる生地を縫い合わせてもらってますが、それを革に見立てて、見よう見まねでやってみました。

 やってみて判ったのは、「それぞれ、金具にはサイズがある!」という重要な事でしたw

 こういうのは、実際にやってみないとピンと来ないですね。

 使ったDカンやナスカンは100均で買った物ですが、こういった金具類のサイズにも留意しないといけません。一定の規格がありそうです。

しかし、それよりも、バネホックやジャンパーホック、カシメなどの、足の長さにもサイズがあるので、それによって取り付け可能な部分の厚みが制限される、という、よく考えれば当然の事ですが、この時初めてちゃんと理解しましたw

 このキーホルダーですが、両側をホックにするのは予定通りだったのですが、上側はDカンを閉じ込める為にホックを使って、Dカンを外せる様にしています。

 一方、ナスカンがついてる側は、綾紐を折り曲げてDカンを閉じ込めてます。こちらは最初からナスカンを取外せる様にする気はありません。ホックのオスパーツを取付けると、それで固定されてしまうからです。

 本来であればそれだけで完了する筈なのに、ホックのオスパーツの上にカシメを打っています。

 横から見ると、その理由が判ります。

 ナスカン側のホックのオスパーツが綾紐2枚分を貫通出来なかったのです。

 なので、折り曲げた上側に取付け、更にカシメでナスカンを閉じ込めるしか無かったのでしたw


 この綾紐の厚みは約2.2mmだったので、手持ちのバネホックやジャンパーホックは、1枚ならOK。2枚重ねた4.5mmほどになるとかなり厳しくなる、という事が判りました。

一方、カシメは4.5mmでも余裕で使えてますので、逆に言うと、2mm程度だと足が長すぎる可能性が出て来る気がします。

そういう事も考えながら取り組んで行かないと駄目だんだなぁーと勉強になりました。



・・・で、気が付いたのが、適当に購入した「革」ですが、厚さが1mmです。

1mmだと、キーホルダーとしてはかなり頼りない感じです。触った感じだと、2倍か3倍の厚みは欲しいかなーという気がします。

2枚重ねであれば、床面同士を接着すれば、綺麗でしょうし、縫い合わせる練習にもなるでしょう、とは思うのですが、全く同じ問題が発生します。

 できれば、ちゃんとサイズの合う金具類を、実際のお店で吟味して購入してからにしたいかなーと思います。

ネットで買えるのですが、セットで買わないと送料で損をしますし、現状では、セットで買うほど大量に欲してる訳でも無いですからね・・・


このタイプのキーホルダーは、作り方自体とかは何となく把握しましたが、一旦、ちょっと保留にしようと思います。


 なかなか始まらない、レザークラフトww


 さて、しばらく悩んでると、「レザークラフト・キット」という商品がある事を知りました。

 これは、型紙と作り方が解説された説明書、そして既に型紙通りに裁断された革がセットになった商品です。


 ・・・まさに打って付けですねw


 なるほど!こういう商品も用意されてるんですねー!これは非常にありがたいです。プラモデル作りが趣味な自分にとっては、非常に取っつき易いです!w


 調べると色んな商品が出てきましたが、できるだけ単純構造で、しかも自分が欲しい、あるいは人にあげたい、と思うような物を選んでみました。



クラフト社 コインパース ナチュラル 4365-01

 こういうキットが色々と販売されており、これは小銭入れで、2,000円弱でした。

 非常に無難なデザイン、どう見ても初心者用の構造に思えたので、これを選択しましたが、届いた商品を見ると、本当に初心者向けに丁寧に解説されてる、とてもありがたい商品だという事が判りました。



キットには、取説や裁断済みの素材とは別に基本的な解説書も入ってます。


 
はい!


 ではこれを作っていきましょう!!

 
 裁断済みの革が付属してるので、それを組み立てるのが基本ですが、今回は既に、購入済みの革がある訳なので、同梱の裁断済み素材は温存し、この型紙を使って、自分で裁断からチャレンジしたいと思います!


 やっと「レザークラフト」に挑戦です!




 ・・・ところがw


 型紙を革に写すのには、丸ギリを使うという事で、これはまぁ、プラモデルを趣味にしてきた自分なので、手元の道具で代用出来ます。

 しかし、そうやって写した型通りに革を裁断するとなると、流石に、カッターナイフでサクサクやれる気がしません。

 もちろん、カッターナイフで充分、という方々が大勢いる事は知ってますが、やはりプラモデルを作るのにカッターナイフも長年扱ってきたので、自分の技量は良く知ってますw

 一応、100均の端切れで試してみましたが、案の定、切り損ねて不細工な事になってしまいました。

 そこで調べた結果、革の裁断には「革包丁」という専用の道具がある事を学びましたが、それがそこそこお高い事も同時に知りましたw

 同時に、日本人なら誰もがお世話になってるであろう、カッターナイフで超有名なOLFA社から、「別たち」という安価で高性能な製品が発売されてる事も、ネットで教えて頂きました。



別売りの替え刃も非常に安価です。




切れ味は凄まじいレベルw


 いいですね〜!!


 いよいよ、レザークラフトを始めました感が出てきました!!


 この刃物の使い方は、最初は全く判らないので、色んな動画を参考にさせて頂きつつ、まずはセリアやダイソーで買った端切れで練習しました。


 こういう練習には、訳も判らずに買っていた100均の端切れが役立ちますね。


 最初は、この奇妙な形の刃物の持ち方も判らず、基本的な使い方を間違えるは、刃が片刃になってる事の意味も理解してませんでしたので、切断面が斜めになってたり、めちゃくちゃでしたw

 しかし、とても丁寧に、持ち方、使い方、注意点などを説明して下さってる動画を何度も見て、なんとか真っすぐ・・・とはまだ言い難いですねw どうにかマシな角度で切断できるようになってきました。


 で、曲線を切るのが、まだまだかなり難関ですが、まぁ初めての事なので、100点を目指さず、どうにか30点くらいを目指して、いよいよ型紙に合わせてヌメ革を切ってみます。



左がキットの裁断済み 右が初めて切ってみたヌメ革


 うーん・・・やっぱカーブが難しいですね。ガタガタですw

 切断面も、かなり垂直に切れたつもりでしたが、切ってから確認したらまだまだですw

 これはヤスリ掛けなどでリカバリーできそうなので、この先の工程に進みます



 ・・・えーと?

 「コバと床面を磨く」



 ん?



 コバ=切断面 と 床面=革の裏面 を磨いて綺麗にする為の薬品?的なものと、道具が必要な様です。


 ざーっと手順書を読んではいたのですが、必要な道具等についてはあまり確認してませんでした。個人的に、これまでガンプラでもよくやってきたミスですね〜w

 はい、中断w


 この先に必要になって来る道具を全て確認し、代用出来そうも無いものについては、買い揃える必要がありますね。


 コバ処理剤、床面処理剤、コバや床面を磨く為の道具、針、糸、ロウ、etc。。。


 ・・・必要なものからコツコツ集めて行きましょうw



 「レザークラフト」 というのは、そもそも素材の革も安く無く、しかも色んな道具が必要で、様々な叩く作業による音と振動、そして、習得が必要な技術も高度で多岐に渡るので、なかなか大変だ、という話をよく小耳に挟んでましたが、なるほど、かなり実感が湧いてきましたねw


既にプロの職人となっておられる方々の中には、割と独学で始めたという方々が多い様ですが、ネットがある今とは違って、情報を得るにも、道具を集めるのにも、かなりのご苦労があったことでしょうね。


 そういうご苦労を重ねて習得した知識や技術を、どんどん公開し、解説までして下さってる方々には感謝しかありません。


 確かに、なかなか敷居は高い様に思いますが、例えば、手芸にしてもミシンの使い方を知らないレベルであれば、きっと同じ事だろうと割り切って、先へと進みます。




 















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