レザークラフトに挑戦
No.58
2023.4.5

【 床革のマルチポーチをカスタマイズしてみる その2 】



 床革で作られた小物入れ=マルチポーチを、趣味と実益に合うようにカスタマイズしていくのですが、偉そうな事を言いながら、実は完全にノープランw


 ですが、行き当たりばったりとは言え、切ったり、貼ったり、塗ったり、染めたり、磨いたり、という作業はやるので、多少とは言え経験値上げにはなると思います。


 また、この作業に使う他の材料は、再利用出来ない金具類以外は全て手元にある端材を使う予定です。


 要するに、出来るだけお金を掛けずにやっていきます。



【目次】


まず底部分を補強します。

ベルト通しを取り付けてみます。

フラップ部分も補強します。




 
 これは何をしてるのかと言いますと、どうにかして底の部分の補強材をでっち上げようとしている所ですw


 量産する訳では無いので、型紙を作る必要は無いのでしょうけども、型紙があった方がサイズ感が把握し易いので、なるべく作る様にしています。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 01

特に画期的なアイデアも無いので適当に・・

 カスタマイズに挑戦してる床革で作られた小物入れですが、床革であるがために、折り曲げられてる部分、フラップや底の部分には負担が掛かってる訳で、どうやら将来的にひび割れになりそうに見えます。


 そこが将来的に、本当にひび破れたり、そこから割れたりするのか?それがいつになるのか?は私には全く判りませんが、素材が床革なので、そうなっても不思議ではないと思うのです。


 そもそもそういった事を百も承知で、しかも格安のお値段で購入した物ですが、やはり一応は安心して使いたいので補強することにしたのでした。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 02

型紙を置いて確認します。

 まず、もっとも不安な箇所である底の部分に補強材を縫い付けます。


 出来るだけ必要最低限にしたいのでこんな感じにしてみました。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 03


 材料は、以前にヌメ革を購入したお店で、オマケで頂いたハギレを使います。


 初めて購入させて頂いたり、よくリピートしたりすると、時々こうやってハギレをプレゼントしてくれる業者さんとかがあったりするのですが、お金に困ってる素人としては、言葉に言い表せないほど本当に心から感謝してます。


 将来的に、生活が落ち着いたらなんとか恩返し出来れば良いなーと。


 さてさて。


 一応、曲げる部位に使うので、曲がりやすい方向をよく確認して切り出します。


 まだちゃんと理解してる訳じゃありませんが、革には、それぞれ部位によって伸びやすい方向とか曲げやすい方向とかがありますので、使う時にはそれを確認しながらになります。

 端材から切り出すのだから、もっと大胆にやっても良かったと思いますが、まぁこの、何の遊び心もなく、全く冒険もしない感じが小心者である私っぽくて良いですねw

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 04


 大胆なお手本に手を加えながらも、なかなか大胆になれないなぁー、と意味不明な反省をしながら作業を進めます。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 05

 位置決めをした後、表面をよく荒らしてから接着剤でしっかり貼り付け完了。


 菱目打ちで穴を開けつつ、思ったのですが・・・


 このままの色だとちょっと変ですよね?w


 それくらい見れば判るのだから、染めてから接着すれば良かったです。ええ。


 流石にちょっとアレなので、この状態のまま、少し暗めの色に染めることに。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 06

う〜ん・・・


 ・・・やっちゃいましたかね・・・?w


 あまり深く考えずに染めてしまったのですが、色が濃過ぎ過ぎました。


 ただ、もう接着してしまってるし、ここから明るい色にすることは出来ませんので、このまま染料の定着剤を塗ってしまいました。


 尚、写真に写ってますが、この頃には、水や染料なんかを塗る時にも、筆は止めて、多くの方々がやっておられる通り、フェルトとクリップという道具を使うようになってます。ようやくこれが一番効率が良いという事を理解するに至りましたw

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 07


 やはり同じく試行錯誤を繰り返してる、ダイソーの100円クランプを利用した、なんちゃってレーシングポニーを使って、底パーツを縫い付けていきます。


 以前にチラッと話に触れたことがあるのですが、このなんちゃってレーシングポニーは、その後も試行錯誤を繰り返しながら進化していってますので、その内にどこかで取り上げようと思います。


 ちなみに、まだ使い物にはなってませんww





 底の補強はこれで良いとして、次はベルトへの取り付け方法を考えます。


 以前にL字ファスナーのミニワレット改を作ってる時にボツにしたパーツが余ってますので、それを使って、ベルト通しを作れるんじゃないかな?と考えました。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 08

マチに使う予定だったパーツですね。


 この形のままでは流用し難いので、少し形を整えます。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 09


 ベルト通しの取り付け方には色んな意見があると思うのですが、個人的には、ベルトに通して使うにしても、簡単に着脱可能な方式が良いと思ってる派です。


 同時に、腰のベルトだけでなく、例えば別のバッグ類に装着できたりすると良いと思ってまして、要するにタクティカル・ポーチ的な方向性が良いと常々思ってたりしますw


 ガンダムとか釣りとか、あとDIYもだと思いますが、そういう関係に趣味を持ってる人は、割とタクティカル系のファッション・アイテムが好きだと思うのですがどうでしょうかね。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 10


 という訳で、ベルトは縦方向にも横方向にも通せる仕様が良いのと、腰のベルトに装着する際に必要な縦方向のベルト通しは、脱着可能とすることにしました。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 11

 分かり易い様にグリーンの綾テープを、参考までに出場させてますが、この綾テープを縦に通すベルト通しを取り付ける訳です。


 実際の腰のベルトは、この綾テープ自体をベルト通しとして使う事になります。


 ・・・ええ、ややこしいですねーww


 綾テープ(実際には他の色にするか、革で作る予定です)は、いつでも取り外せるので、腰のベルトに後から装着したり、あるいは取り外したり出来るようになる訳です。


 タクティカル・ポーチやバッグなんかはこういう感じで、様々な用途に応じて使い方が変更出来る様に設計・デザインされてることが多いです。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 12

 菱目打ちです。


 底の部分では5mmを使いましたが、今度はもっとピッチを短くしたいので、この3mmの平たいヤツを使います。


 我が家の菱目打ちは、5mmがSEIWAで、4mmがクラフト社&謎の中国製の平たい物で、3mmのものはたぶん日本製の平たい物。


 中国製の平たい4mmのやつは、刃先の幅が一定じゃないので、修正して使える様にはしましたが、まぁ使ってません。


 クラフト社のちゃんとした道具よりも、目が細いので用途としてはあるのですが、最近は、菱目打ちで貫通させることが少なくなってて、菱錐を使ってますので、本当に出番が無くなりました。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 13


 そう言いながらも、この時は、3mmの物で貫通させて使いましたがw


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 14

 そうやって菱目を打ったパーツを接着剤で貼り付けて、縫う準備が出来たと思ったのは完全に勘違いでして、本体側に菱目穴が開いてませんでしたww


 そりゃ開けてないんだから当然ですね。。

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 15

 なので、結局は菱錐のお世話になることに。


 今回は、1mmのヌメ革だけではなく、その下の2mm以上の厚さの床革も貫通させますので、刃の太さが一定になってるクラフト社の菱錐を使います。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 16


 はい。縫い終わりました。


 結構、負担が掛かるパーツだと思うので、しっかりガッツリ縫い付けてみました。





 この、流用したマチパーツはもうこれ以外に残ってませんので、他に使えそうなハギレがないか?最初から探してたのですが・・・

レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 17

 ダイソーではなく、他の100均で買った色んな小さなハギレで、刻印実験してた時のものとかも出てきましたが、本体のフラップ部分の補強にも使いたいですし、それをどう使うか迷う所です。


 他にも、妻のバッグの修繕用に買って残ってる、クロム鞣しの茶色い革もあったので、これも使う事に。


 他人から見えない場所なので、正直、何でも良いっちゃそうなんですが、色目くらいは合わせようと思います。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 18


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 19

 残ってるハギレのハギレを、どこにどう利用するか?アレやコレやと模索します。

 ちょうど良いサイズばかりな訳も無いので組み合わせを考えたりもします。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 20


 ベルト通しに関しては、クロム鞣しの革が、良い感じの幅で残ってたので、それを使いました。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 21

 フラップの補強は、100均の小さな端切れを組み合わせて、どうにか良い感じのサイズに。


 色がほぼ同じなので、ちょっと写真では判り難いですが、バネホックのすぐ上に、2枚並べてるのがそうです。


 当然、1枚パーツで補強したかったのですが、丁度良い大きさのハギレが無かったので、2枚のハギレを継ぎ接ぎで使う事にしました。


レザークラフト 58 床革 マルチポーチ カスタマイズ 22

 ・・・継ぎ目の所ですが、どう縫い合わせれば良いのか全く分からなかったので、いつも通り見様見真似でバッテンになる様に縫ってみましたが、まぁ失敗です。


 ただ、荒々しさに魅力を感じてのチャレンジなのでセーフという事に。



 最初に上げたカスタマイズ予定の内、下の2つは完了です。


 ・ポケットを増設したい。

 ・収納容量を増やしたい。

 ・完了 → ベルト通しを取り付けて、ウエスト・ポーチというかツール・ホルダー的に装着したい。

 ・完了 → 床革なので強度も上げたい。


 自壊は、上の2つの項目にチャレンジしていこうと思います。











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