パソコン記


<2002年頃のお話です。>

 


  おおっ!ADSLが開通しました。なんたる早さ!信じられぬ思いです。思えば、初めてネットに参加した当時、ちょっとした画像1枚の表示までにトイレに行けたものです。

 しかも時には、トイレから出てきてみると「メモリー不足」のアラートが出てたりして・・・。

 メモリー価格は1MB=1万円というのが常識でしたし・・・。それが何と、今では常時接続でしかもこの早さで通信料は数千円。メモリーも256MBに増設した費用\2,000です。HDなんか100MBでやってた頃が嘘の様です。(メモリー4MBって一体どうなってたのか?)

 営業部に移って毎日が終電ぎりぎり。体力的にきついので、パソコンに触れる機会がどんどん失われており、内心「ちょっとまずいなぁ。」と思い始めています。Linuxもファイルサーバーにしたままで、火が灯る事がなくなっています。年賀状も書かねばなりませんし、さぁ、どうしましょう?

 さて、Linuxが眠っている状況は宜しくありませんので、強引にWEBサーバーを立ち上げてしまいました。とは言うものの、常時稼働させておける程、我が家には経済的な余裕も、論理的な理由もありませんので、DDNS(ダイナミック・ドメイン・ネーム・サービス)を利用する事に。

 これは、通常、自前のサーバーを稼働させる場合、固定したIPアドレスを用意する、つまり、固定IPを割り振ってくれるサービスの提供を受ける事によって、常に同じアドレスを維持し、そのIPアドレスに自分の取得したドメインを充てることで、自分のサーバーに対して世界中からのアクセスを実現させるのですが、その為の費用が発生します。

 また、それなりのセキュリティも必要です。しかし、DDNSは一般の(例えばダイヤルアップ接続)環境で、ドメインの登録が可能なサービスです。この場合、IPアドレスは動的IPと言って、接続毎に変化します。すると、特定のドメインネームに毎回、毎瞬間ごとに違うIPアドレスが割り当てられ、事実上、ドメインネームの意味が無くなります。それを、何とかしてくれるサービスなのです。サービスを行っている所が、毎回異なるIPと、登録したドメインネームを関連づけ直してくれる、という便利なサービスで、しかも無料!!

こうしたお陰(?)で、停滞しつつあったLinuxの勉強が大きく進み始めました。Linuxサーバーが行えるサービスは沢山あります。とりあえずWEBサーバーを立ち上げ、セキュリティを学んでからメールサーバーを立ち上げ・・・。夢は膨らみます。