-釣り記-

【その3】


ここで、一度整理しておきます。 「昔やった釣りが懐かしい、と言いつつ、何故、完全素人なのか?

経 験:小学生時代('80年代前半)でほぼ終了。
場 所:池、川。
釣ったことのある生物:コイ、フナ、ナマズ、ブルーギル、小バス、亀、ウシガエル、ザリガニなど。

つまり、最終目標「釣った魚で料理」というのは、基本的に海か清流の魚になりますが、海釣り・渓流釣りは一回もした経験が無く、完全に経験不足なのです。それ以前に、そもそも「釣り」という行為自体、何をどうすれば良いのか、もう何も覚えていない訳ですから、大変です(^^;

無謀にも、たったこれだけの装備で、途中で竹竿でも買おう、という軽い気持ちで出発。

海へは、車で2時間程度掛かるし、そもそもどこで何をどうすれば良いのか判りませんので、当分は却下です。
自転車で行ける、比較的至近距離に大きな河川があるのですが、割と釣り人が多いので、ちょっと気恥ずかしく・・・

なので、とりあえず、勘(?)を取り戻そうと、大昔(それこそ'80年代)に何度も通ったことのある大きな野池を、道を思い出しながら、行ってみました。電車で。

昔は、その最寄の駅前に、釣具屋さんがあったり、雑貨屋さんで竹竿くらいは売ってましたので、それを途中で調達し、まずは手始めにギル釣りでもしようと出掛けました。(もちろん、釣りがメインである訳では無く、別の用事のついでだったのですがね・・・)

はい。目的の駅に到着時点で、周囲の変化に圧倒されつつ、記憶を辿りながら釣具屋さんがあった場所へ。

ええと、大きなビルになってまして、お店の痕跡すら無く・・・

雑貨屋さんは、100円均一のお店になってました。「ラッキー!」と思いつつ(100均にはかなりの確率で竿があるので)、店内をウロウロ・・・残念ながらありませんでした・・・orz

ま、途中で何とかなるでしょ、と考えつつ、メインの用事を済ませ、いよいよ、目指す野池に向かって歩き出しました。

ええと・・・全く何のチャンスも無いまま、池に到着w もう周辺には小さなパン屋さんしかありません。
諦めて、上の写真の緑の「仕掛け巻き」を竿代わりにする(?)ことに決め、早速、釣り糸を垂れることに。

すると、目の前に、こんな看板を発見!


「あぶない!!ここは”釣り禁止”です!!ルールは守ろう!!」

・・・orz 撤退。

さすがに、こっちももう子供じゃありませんのでw でも、昔からあったのかなぁ?この看板・・・。

止む無く、またも記憶を頼りに別の池へ数キロ歩いて移動。ちなみに、先ほど、一旦、釣りを始めようとした時に、そういえば、餌も用意してない事に気付きました!(もう全然アカンやん・・・orz)

で、行く先々で何回も「釣り禁止」の看板と出会い、ようやく5つ目の野池で、特に注意書きも無さそうだし、他に釣りしてる方がいたので、ここに決定。もう、かなりフラフラなのですが・・・。

途中、何か餌になりそうな食品を求め、歩きながら見つけたお店で、タコの燻製(というか、食品がこれしか無かった・・・いや、マジで!)を購入・・・。

撮影:2004年夏
 
参考画像。これも途中で行った池。ここも釣り禁止。

 さて、もの凄く杜撰な準備の結果、仕掛け巻きから直接仕掛けを垂らします。丸浮き→おもり→ハリ→タコの燻製の千切ったやつ、という恐ろしい程に、適当なこの仕掛け、何とすぐにカメに発見されてしまいました。

 一応は、小魚も寄って来てはいるのですが。
 何度と無く、上手に餌を啄ばみに来るので、その度に、少し離れた場所に餌を撒いて散らしてたのですが、最終的には、そこら中から次々とカメが現れては、餌を噛み千切り、また消えて行くだけとなり・・・

間違って、針が掛かったりしたら、仕掛け丸ごと持って行かれるだろうし、カメにも気の毒なので、早々に仕掛けを巻き上げ、単純に餌を与えるだけになりました。もう既に釣りでも何でもありませんw

 ただ、この見渡す限りの濃緑色、そして草の匂い、池独特の香り、静寂の中での水と草木の音、・・・実に良いものです。

私が「完全な素人」である事が判って頂けたかと思います・・・。

・・・というか、少しは計画を立てるべきですね。