レザークラフトに挑戦
No.18
2021.11.19

 レザークラフトと言えば刻印! その2 


 2液型のレジンを使って、試作型第一号が出来ましたが、まぁ、今やってるのはまだ実証実験みたいなものでして、このままでは全く使えません。

 しかし、このまま続けてみる価値は充分にありそうなので、引き続き、試行錯誤を繰り返していくことにしました。



【目次】


クリアエポキシレジン

UVレジン

ポリウレタンレジン




 

 試作型第一号ですが、余ったレジンを、失敗作のシリコン型に流し込んだので、おまけで第二号も出来てしまっていますw



上からプロトタイプ(原型)、一号、二号。

 第二号は、出来損ないのシリコン型に余ったレジンを流し込んで出来たものですが、まぁ、一号とほぼ同じものです。レジンの量が違うので厚みが違いますが。


 何故、それをワザワザ書くか?と言いますと、異なるシリコン型を使ったのに、ほぼ同じ様な場所に気泡の跡が残ってる、という問題が発生したからです。


 全く同じでは無いので、プロトタイプである原型に問題がある訳ではないと思うのです。

 それと、気泡の場所が共通してる部分に関しては、2つのシリコン型をよく見てみたのですが、そこに問題があるというよりも、レジンが流れ込み難い狭さであることと、同じ理由で、硬化の際に発生した気泡が抜けにくい閉ざされた箇所でもある、という事が判りました。


 なので、もう一度、それらを踏まえた上で、充分に注意を払って作ってみることに。



気泡が出来ない様に注意します!

 この2液型レジンは、硬化時間が24時間w

 なので、焦らずに気泡を潰しながら流し込むことが出来る訳です。

 少しずつレジンを流し込んで、生じる気泡をライターで焙って消してから、またレジンを流し込む、という地道な作業を繰り返します。



隅々までレジンを行き渡らせます。


 狭い箇所にもしっかりレジンを流し込む為、レジンがこぼれても良いように容器の中で作業しています。

 かなり慎重にやった結果はどうでしょうか?



上が今回の第3号。 下が前回の第一号。

試作型 樹脂刻印 第三号


 全く同じでは無いのですが、やはり同じような場所に気泡が出来てしまいました。

 最初から、気泡によって出来てしまった穴を埋めて修正する計画なので、透明レジンに敢えて着色したりしてる訳ですが、なんか釈然としません。


 一応、第三号の気泡には、TAMIYAのエポキシパテを充填して成形していきます。


 しかし・・・もう少しどうにかスマートに作れないものでしょうかねぇ。




 古くなってしまったシリコンですが、ギリギリなんとか使えてるのは確かで、型はちゃんと取れてるのですが、レジン成形の段階でどうしても気泡が入ってしまいます。

 やはり、レジンの硬化時に発生する気泡が抜けてくれない箇所が幾つかある、という結論です。



UVレジンを投入w

 
 どうしても気泡が抜けきらないクリアレジンを一旦引き下がらせて、もっと早く硬化させられるUVレジンを使うとどうなるか?を確認してみることにしました。


 UVレジンは、TAMIYAのクリアレジンよりは粘度がありますので、原型が悪くてレジンが流れ込めない事が原因であれば、余計に酷い結果となる可能性が高いですが、硬化時に発生する気泡が原因であれば、UVレジンの硬化はほぼ一瞬なので解決できる可能性があります。



少しずつUVランプで硬化。




一応、出来ました。


試作型 樹脂刻印 第四号


 UVレジンなので、紫外線が届かないと硬化しませんので、少しずつレジンを流し込んでは、硬化させて、また流し込んでは硬化させ、その繰り返しで、5mmくらいの厚みになったので、更に何分かUVランプを当ててから、型から取り出しました。

 作業自体はとてもお手軽です。特に大がかりな準備も不要です。

 UVレジンのお手軽さは、本当に魅力的ですよね。


 ところが。。




反りかえってしまいましたw



 ちゃんと硬化したのを確認してから取り出したのですがねぇ・・・型から外す際に反り返ってしまいました。


 う〜む・・・


 しかし、まぁ思った通り、問題になる様な気泡は全くありませんので、これはこれでアリだとは思いますね。

 実際、ネット動画で、UVレジンで型押ししてる作家さん達は大勢いらっしゃいます。問題は、その型を完全オリジナルな物にしたい、という事なんですけどもね。

 で、一応、この反り返った物体は、私のオリジナルな訳ですので、 ともかく、これは一つの成功と言っても過言じゃないでしょう。いや、過言ですけどねw


 成功部分

 →速攻で硬化し、気泡が出来ない。


 失敗部分 反ってしまった事は除く。

 →手で革に押し付ける程度は可能だけど、叩いたり菱目打ち機を使うと確実に壊れる程度の強度しかない。もっと分厚くすれば良いかもですが。


 という訳で、後回しにしていた、本命のレジンを登場させます。




WAVE 2液型レジンキャスト


 一応、最初からこれを使うつもりではあったのですが、なるべく使わないで済むなら使わないでおこうと思って後回しにしてきましたw


 理由は・・・臭いんですw


 ちなみに、私はノンキシレン・タイプという、刺激臭の少ないタイプを使ってますが、それでもなかなかの刺激臭です。

 シンナー臭というか、そんな塗料系の臭いであれば、長年プラモデル作りが趣味だったので、そこまで気にならないのですが、これは灯油の様なニオイがしますからね。

 まぁ、私は余裕で我慢出来ますが、家族からはそれなりに苦情が出ますw






 ウェーブのレジンキャストは、ともかく扱いが大変というか、人によっては使い易いと言う人もいるかと思いますが、私としては、色々と準備とか覚悟が必要なんです。



硬化時間がめっちゃ早いです!


 硬化時間が非常に早く、しかも主剤と硬化剤の比率は1:1なので、とてもシンプルで扱い易いと思うのですが、幾つか欠点があります。

 
 ・臭いw 灯油の様なニオイがしますので、苦手な人はそこで終わりでしょうw

 ・かなり発熱しますので、火傷に要注意です。

 ・硬化時間が物凄く早いw 硬化剤を混ぜ始めたら、みるみる間に白濁し始め、どんどん熱くなり、固まり始めます。

 上の写真を見ると判る通り、様子を見ながら流し込んでる最中に固まってしまい、コップから流れ出してる姿のまま硬化してしまってます。

 ・配合がシビアなので、それぞれの溶液専用に別々のスポイトを使ってキッチンスケールの上で、両方の液体を混ぜて行きますが、最後の方は本当に一滴一滴確認しながらですが、その間に効果が始まってしまうのです。なので、まぁ最後は適当になりますがw

 ・準備と後片付けが面倒w まぁ、これは仕方が無いですけどね。


 ・最悪、溢しても大丈夫な準備をすることは必須です。

 ・それと、使った容器やスポイトとかは臭くなるので、時間を掛けての洗浄が必要になってきます。

 ・捨てれるものは捨てれば良いんですが、その際も、ウッカリどこかで反応が始まって発熱し始めたりすることが無い様にとか、灯油臭で近所に迷惑が掛からない様にとか、色々と気を遣う必要があります。




綺麗に出来ました!

試作型 樹脂刻印 第五号


 色々と面倒ではありますが、実際にやってみると、まぁやはり流石は大本命です!綺麗に複製が完成しました。

 一応、ここまで試行錯誤してきたので、気泡に関しては気を遣って、最初に少しだけレジンを流し込んで、小さな使い捨ての筆で、型の隅々までレジンを行き渡らせたり、という小細工をしたりしていますが、ともかく硬化が早いので、効果のほどは判りません。


 しかし、その甲斐もあってか、問題になりそうな気泡は一つも確認されませんでしたので、実際に刻印してみることに。



多少、問題はありますが、刻印出来ました。


 充分な厚みを持たせたせいか、硬度も充分な様で、実際に体重を掛けて押してみると、かなりハッキリと刻印することが出来ました。


  おー!!遂に!!


 どうやらこの手法で作れば、硬度と強度に関しては、ほぼ問題が無い物が作れる!という事が判明しました!



試作品たち


 上から3番目の試作第三号は、目立つ気泡にパテを充填していますが、もう第五号が成功したので、これ以上は成形するのが面倒ですし、このまま放置する事にします。


 ともかく、原型を作って、シリコンで型を取って、レジンで複製すれば、それなりに実使用に耐えうる物が作れる事が判りました。


 という事で、方針は固まりましたので、これで実証実験は終了です。


 次回からは、もう少し真面目にオリジナル刻印のデザインを考えて、試作では無く、実使用する樹脂刻印の量産を目指そうと思います。


 
 オリジナル刻印を量産する意味?という話になるかと思いますが、そこは流石に樹脂製なので、恐らくはそんなに長くは使えないと思うのです。


 しかし、数個でも量産して置けば、まぁ多少壊れても気にせずに使えますし、量産用の型を持ってれば、後からでもどうにでも訳で、打刻実験の際にもそれなりに大胆に使えるかなぁ、という考えです。


 どの道、まだ他の問題も見えて来るかと思います。


 もう少し続きます。