レザークラフトに挑戦
No.45
2022.11.04
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【免許証入れ PARTU その2】
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台風ラッシュの2022年9月も過ぎ、急激に気温が下がり始めた10月も過ぎ・・。
どういう訳か、雑用ばかりが増えて、何事にも腰を据えて取り組むというのが難しい日々が続いてしまい、そして気が付くと、もう11月ww
引き続き、ダイソーの革を使った免許証入れの続きです。
【目次】
・ヤギ革という素敵な革。
・今作業は進む。そしてCOBACOATも使ってみた。
・なんちゃってレーシングポニー ・・・の失敗談w
さて。
今回作ってるのは、以前に作った免許証入れの改良版なので、やはり同じ様にポケットにマチ部分があります。
その時は、ヌメ革を染色した他のパーツの残りでマチパーツを作ったのですが、今回はダイソーの謎の白い革で作ってますので、そういった余分がありません。
まぁ、あったとしても、マチとしては分厚いし、素材的にも適していないので、マチ部分だけは他の素材を使うつもりだったのですが、この時点ではまだどうするか決めかねていました。
これまでに何度か使った、やはりダイソーのスウェード的な革も少し残ってるのですが、他の素材も使ってみたいなー・・などと考えたり。
そんな矢先。
東急ハンズのレザークラフト・コーナーで、ヤギ革のハギレ詰め合わせを発見。
そう言えば、東急ハンズは、どこかに買収されて、「ハンズ」って名前になるらしいですが、赤字店舗がどんどん閉鎖されてるそうで、近所のハンズが無くなると困るなぁ・・・と心配してます。
300gパックで800円弱ほど。
300gって、結構な量ですよ?
色も綺麗ですし、柔らかそうだし、なんと言ってもそのお値段!!
試しに購入してみました。
自宅に戻って、早速開封してみたのですが、何とも言えない優しい手触りで、しかも想像通りに柔らかいです。
細く切ってみて、強度を確認しましたが、もちろん手で千切れる訳もなく、強度も充分。
ネットで調べた結果、牛革と比べるとかなりお安い値段で入手可能で、レザークラフト用の素材としても、とても良い素材だという事が判りました。
とりあえず、今回のマチパーツに使えそう!という事で、即座に採用決定!!w
今回、安く買った詰め合わせが、どの部位なのか?だとかヤギ革特有の性質がどうか?とかはまだよく判りませんが、引っ張ってみると、牛革よりも伸縮性があるようです。
しかも伸びる方向、伸びない方向がとてもハッキリしてる様なので、パーツを切り出す時には、よく確認する必要があるようです。
手袋とかの素材に適してる、というのは、手触りの良さに加えて、こういう性質があるからなのでしょうね。
綺麗な革です。
銀面には小さなシボがたくさんあり、集合体恐怖症の人にとってはちょっと扱い難い気はしますが、こればっかりはレザークラフトという、生物の体の一部を使う工芸というジャンルでは避けられない様な気がしますね。
実はそこそこの生物オタクでもある私は全然へっちゃらなのですが、ウチにはそういった恐怖症を持ってる家族もいまして、そういった苦手な人にとっては、このヤギ革も駄目でしたし、そもそもヘビやワニ、オーストリッチ(ダチョウ)などのトリの革なんかも完全に無理だそうですので、まぁそういうもんだとしか言いようがないかなぁ・・・という感じですw
今回は染色せずにこのまま使うことにします。というか、染色できるのかなぁ?
その内に実験してみたいと思いますが、できればこの手に優しい感触のまま使いたいなぁと思うくらい、ホントに良い手触りです。
マチパーツが決まったので、今回使う予定の全てのパーツが出そろったことになります。
なので、中断してた作業を再開します。
今回の透明パーツは、入り口側を直接縫う事にしています。
前に作った時は、以前に失敗した経験があった為に、上手く縫える自信が全然無かったので、口側は接着剤に任せ、ポケットの底側を縫ってセルを固定したのでした。
それでも充分に使えていますが、やはりセオリー通りでは無いので、見栄えが悪かったのです。はい。
今回は、少し前に鋭い菱ギリも入手し、既に主力道具として使ってますので、以前とは違って綺麗に菱目が打てると考えての変更です。
以前と比べて、かなり手際よく縫える様にはなってきました。
今回は、一番最初に買った割には、最近めっきり使わなくなってしまった白いロウ引き糸を使ってます。
写真だと微妙ですが、白地に白い糸なので、目立たないかと思いきや、結構目立ちます。
茶色く染めた裏側は、当然ながら白い糸は良く目立ちます。
透明セルを取付けないパーツ。
こちらに透明セル付きのパーツを合体させていくことになります。
さてこの、いつもの、ダイソーの謎の白い革ですが、そのままではコバが綺麗にならないんですよね。
もうこれは、今まで何度も使ってきたので判ってる事でして、コバを染色してしまうことで、多少は改善が可能です。
なのですが、今回は、以前から試したかった、COBACOATを購入したので、それを使ってみました。
はみ出してしまうと台無しなので、綺麗に塗るには少し練度が必要w
ですが、このツール?というか、塗料というか、アイテムですが、これは凄いです!
いや、普通に磨いた自然なコバとは見た目が違うので、好き嫌いはあると思うのですが、好き嫌いというより、こういう物でコバをコーティングしないとどうにもならない革、つまり、この、いつもの白い革なんかのコバを仕上げるには必須アイテムだと思いました。
今回はクラフト社のCOBACOATで茶色に仕上げましたが、同じ様なアイテムで、SEIWA社のCOBASUPERを使えば、コバを白く仕上げることもできるわけです。
今後、そういう場面に出くわした場合は、こういう切り抜け方もある、という事で、良い勉強になりました!
また、これまで何度も紹介してますが、菱目打ちに関して。
菱目打ちですが、ここ最近作ってる作品の場合は、ほぼ同じで、菱目打ちはそのまま手で握って使ってまして、穴を開ける予定の場所の目印を付けるのを目的にしてます。
実際に穴を開けるのは菱錐です。
このスタイルになったのは、菱目打ち & 自作の菱目打ち機でも良いんですが、今まで作った作品だと、穴を開ける場所の革が変形しちゃうことが多かったからです。
穴の分だけ革が伸びるというか、面積が広がっちゃって全体の形が変わっちゃうんですよね。
菱錐だと、そういう事もなく確実に開けていけるのです。
1目ずつ開けるので時間は掛かりますけどねw
もちろん、革の厚みとか開ける場所とかによっては、菱目打ち機でバンバン開けた方が早くて良いこともあるので、ケースバイケースです。
できれば、普通に叩いて打ちたいんですが、まぁ環境的に難しいので、こればかりは仕方ありません。
今までに3種類の菱錐を使いましたが、これが一番のお気に入りです。
少し脱線しますw
前回、下の写真の様に、この厄介なダイソーの謎の白い革に、折れ目を付けるために、100均で買ったプラスチック製のミニ万力を、クランプ代わりに使ったという話を書きました。
そしてその際に、実は、なんちゃってレーシングポニーを作ろうと思った、という話をサラッと書いたのですが、もう少し詳しく書いておくことにします。
これが100均で買える、ミニ・バイスです。
レーシングポニーとか以前に、バイス(万力)として使うにあたって一番の難点は、「軽過ぎる」という点です。
軽過ぎる欠点を補うために、底面が吸盤になっていて、手前のレバーで、土台に吸着させてバイスを固定する仕組みになってます。
吸盤がしっかり固着するには、土台面がツルツルの平面でなくてはなりません。
土台に凹凸があって隙間があると吸盤が働きませんからね。
色々と試したり、断念したりを繰り返しながら、余ってたゴム板だと重みもあるし、吸盤も吸着し易いことが判ったので、この写真の様に使ったりすることもあったのです。
ですがw
やっぱり軽すぎて、ちょっと手が当たったり、手縫いしてる糸をギュッと引き締める時に左右のバランスが悪いと、ゴム板ごとひっくり返ってしまったりするんですよね。
ゴム板をもっと重い物に変更すれば良いのでしょうけど、解決策としてはちょっと違う感じがするし、それ以上、このなんちゃって装置にお金を掛ける値打ちがあるようにも思えなかったので放置してました。
その後、時々思い出しては、暇なときに手持ちの道具や材料で改善できないか?を今もチョコチョコと実験してたりします。
ちなみに、それまでに判明した問題点を克服して、今はこんな姿になってます。
2022年10月現在の姿w
この、なんちゃってレーシングポニーですが、現在進行形で更に進化させてたりしますので、その内どこかでまとめようと思ってます。
ところで・・・「なんちゃって」という言い回しは今も通用するのでしょうか?ww
10月初旬にアップするつもりだった、このページですが、気が付くと11月になってしまってるという、手の遅さww
ちなみに、このページに掲載してる画像の撮影日は、2022年6月ですからね・・・。
年々酷くなってますが、まぁのんびりやっていきます。
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