レザークラフトに挑戦
No.57
2023.3.30
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【 床革のマルチポーチをカスタマイズしてみる その1 】
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そもそも私がレザークラフトに強く惹かれたのは、手作りバザールで買ったハンドメイドの革製品を自分用に改造(≒カスタマイズ)してみた事が切っ掛けだったんですよね。
その時のお話はコチラ
で、主にネットで情報を漁りながら独学 (・・・と言えるのかどうかw 実際にはブログやYoutubeとかで懇切丁寧に教えてくれる職人さんやハンドメイド作家さんの方々を参考にさせてもらってますので、独学というと少し違う気がしています。) で試行錯誤してる訳です。
今回、再びハンドメイド・バザールで一目惚れして購入した物なのですが、どうしても自分なりにカスタマイズして持ち歩きたいので、勉強を兼ねてカスタマイズに挑戦してみました。
※他の作家さんの作品を勝手にカスタマイズするのは失礼にあたる、とは思うのですが、そもそもとても気に入って購入した物で大切に使っていきたいのと、更に勉強を兼ねて自分の用途に合った形にカスタマイズに挑戦する訳なので、そこはお見逃し頂ければと思います。
実際に、最初にカスタマイズした小銭入れは外出時には必ず使ってまして、今回のもそうなる予定です。
【目次】
・ワイルドな革製品と出会いました。
・少しずつ手を出してみる。
・カシメを全て外してしまいました。
これです! なんと破格の1000円! そしてシンプルに超格好良い!と思うんです。
完全なる衝動買い!!w
見つけた瞬間、即買いしましたw
しかも、あくまで個人的な感想ですけども、1000円は安いと思うんですよね。
この完成品=折り曲げた状態でも、A5サイズくらいの大きさがあるので、素材の大きさはA4より少し大きいです。
普通の銀面付のヌメ革だと、素材の値段だけでも1000円ではとても無理ですが、そこは床革なので、このお値段なのでしょう。
ただ、確かに見ての通り、少し染みのある床革ではあるんですが、めっちゃワイルドで良い感じで、しかも結構な厚みがありますし、材料その物はA4より少し大きいくらいのサイズで、それを折り畳んでるだけの構造とは言え、その思い切りの良さが素敵なんです。
縫われてもいません。カシメで止めてるだけです。
そして床革ならではの荒々しさというのも魅力だと思うんです。
ザクッと切ってガガン!とカシメとボタンを打ち付けた、という感じで、こう・・・なんと言いますか、私に足りない勢いの美しさにとても感銘を受けたのでした。
細かい事なんか関係ねー!ってな感じの、力強さに一目惚れです。
もちろん、緻密で繊細な技術にも当然ながら憧れる訳で、 ついつい細かい部分に目が行ってしまって、まだやってもない、出来もしない事にアレコレと考え込んでしまって手が止まるのが私の悪い癖なのです。
そんな私の頬っぺたを張り飛ばしてくれる様な、勢いのある作品だと思うのです。
内側も余計な小細工は一切無し!w
この作品は、常に目に入る所に置いて、この勢いの良さを学ぼうと思うのですが、ただそのまま飾っておくだけでは勿体ないのと、そのままでは多少ですが、実使用上に問題があるので、その辺を手当てしながら、レザークラフトの勉強にも使うことにしたのでした。
この時点でのカスタマイズの方針としては、もっとゴツゴツとした感じにしたくて、ポケットを増設したり、ベルト通しを取り付けたりしようと、ぼんやり考えています。
しかしまず、床革という事もあって、ワイルドなのは良いんですが、革の繊維がホロホロと剥がれ落ちたりして、そのまま使ってるとアチコチに細かい屑を落としてしまいますので、それをどうにか抑えたいと思います。
飾っておくだけなら、この床革の荒々しさも魅力の一つだと思うんですけどね。
トコフィニッシュ!
この面積なので、トコノールよりも浸透する感じで、サラサラしたトコフィニッシュを選択しましたが、正直、未だにどっちがどうなのか?理解出来てませんw
やってることと矛盾するようですが、トコノールの方が伸びが良いので、大きな面積に向いてるとは思います。
ただ、ベタつき加減はトコフィニッシュの方がマシな気がしてまして、通常の裏側=床面ではなく、常に手に触れる表面側ということもあって、こういう選択に。
まぁ本来であれば、あまりこういう事で迷うことは無いんだろうと思いますけどもw
本来は床面に施す作業ですが、今回は床革なので、表面の毛羽立ちを抑える為に必須と思い、やってみることに。
まずは、見えない場所である裏面の端っこで実験。
これでダメだったとしても、まだ引き返せますからねw
おお!
思った通りというか、思った以上に良い感じです。
むしろ、また別の感じのワイルドさが増して、更に格好良くなる予感しかしません!!w
うん!良さそうです!!
少し塗り辛かったので、中に布を入れて膨らませてから、トコフィニッシュを塗り広げて磨いていったのですが・・・
やっぱり・・・カシメが邪魔かなーと。
元の姿を大きく変える気は無かったので、少し躊躇しましたが、やはりカシメを全部外してしまうことにしました。
エンドニッパー(喰切) EN-115
ずっと参考にさせて頂いてるレザークラフト塾さんのYoutube動画で紹介されてた、喰切と呼ばれる工具をこの機会に購入。
株式会社ツノダは、刃物の本場、新潟県燕市の有名工具メーカーですね。
このサイトで言う所の、ちゃんとした道具 という事になります。
実際に使ってみると!
今まで、手持ちの使い古したニッパーを使って苦労してた作業ですが、慣れてしまえば、どんどん喰い切ってしまえます。さすがはちゃんとした道具です。
このサイトでは昔から指摘してるアレですが、道具はちゃんとした物を買った方が作業が捗りますし、結果として技術の上達も早くなるんですよね。
とは言うものの・・・安い道具の持つ、何とも言えない不思議な魅力は決して否定しませんどころか、特に用も無いのに100均の工具コーナーで足を止めて、何かしら買ってしまうのは私だけでは無い筈ですからねw
ともかく、表面の全てをトコフィニッシュで磨く為に、一度、全てのカシメを外してしまいます。
ついでに、カシメで固定されてるヒモ通しも外して、別のパーツを取り付けたいと思ってますので、このカシメ外し作業はどっちみち必要なのでした。
全てのカシメを取り外し、1枚の床革に戻った状態。
下敷きにしてる、B4サイズのカッティングマットと比較すると大きさが良く判りますね。
そしてトコフィニッシュで磨いた結果!
ワイルドだろぅ?
最近、スギちゃんさんは俳優としても活躍されてるようですね。
いや、思った以上にワイルドで良い感じに。
染色した訳ではなく、トコフィニッシュを塗っただけですが、めっちゃ渋い色合いに変化してくれたのでした。
この時点では、まだ何をどこまでカスタマイズするか?はハッキリと決まってないのですが、上の方でも書いてる通り、、、
・ポケットを増設したい。
・収納容量を増やしたい。
・ベルト通しを取り付けて、ウエスト・ポーチというかツール・ホルダー的に装着したい。
・床革なので強度も上げたい。
という感じで、どれがどれだけ実現できるか判りませんが、しばらく試行錯誤してみようと思います。
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