レザークラフトに挑戦
No.22
2022.01.22
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【自作菱目打ち機の修理】
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本来であれば、レザークラフトの方に熱中するべき所を、何故か刻印作りに嵌ってしまい、大脱線が続いてきましたw
まぁしかし、なかなか楽しかったのと、これは色々と応用が効く経験だろうと思うので、やってみて良かったと思います。
今回は、その刻印実験の際に、自作した菱目打ち機の破損状況が気になってしまい、とうとう修理する事にした、というお話です。
【目次】
・やはり修理することに。
・とうとうボンドを投入。これで分解不可能にw
以前、自作の菱目打ち機が完成させた直後に、ちょっとしたトラブルが発生しました。
100均のダイソーで買った革ポンチで、100均で買った革の端切れに穴を開ける練習をしようとした時に、そのトラブルは発生したのでした。
100均の革ポンチは途轍もなく切れ味が悪く、革に穴が開けられなかったのですが、菱目打ち機で強引に穴を開けようとして、菱目打ち機を壊してしまったのでした。
この3本の線が平行でないといけません。
この写真は上から撮ってしまったので、写真的な角度が付いてしまって判り難くなってしまってますが、実際に平行が失われています。
後ろの物差しと比較すると判り易いかと思います。
ほんの僅かですが、支柱は後ろに、クランプ台は上向きに傾いてます。
クランプ台とクランプの取付箇所にワッシャーを挟む事で、ズレてしまった角度は調整してはいたのですが、、手縫いの練習などで菱目打ち機を使っていて、徐々に菱目穴が真っすぐ打てなくなってる事に気が付きました。
本来はハンマーを使って手で開ける穴なので、真っすぐな穴を開ける、というのは、手や指の修練によって磨く部分かとは思いますが、音と振動の問題によって、菱目打ち機を使わざると得ない環境なので、菱目打ち機の角度はとても重要なのです。はい。
という訳で、分解修理開始。
ボルトを抜くのに小一時間w
土台と支柱のジョイント部分ですが、この長いボルトを抜くのにかなり時間と労力を要しました。
当然と言えば当然なんでしょうけども、結局、他のボルトも全部緩めた上に、ナットが外れた後も延々と、レンチでボルトを回転させ続けてなんとか抜き取りました。
ボルトの太さと全く同じ口径の穴を開けて、そこにボルトをねじ込んで組み立てたので、遊びは全くありませんので、締める時も外す時も大変です。
角度調整の為のワッシャーを噛ませてた部分の分解。
案の定といか、作業を進めるのが不安になるくらいに、どの箇所でもボルトを外す作業に手間暇が掛かりますw
角度調整用ワッシャーの数がこんなに増えてましたw
クランプだけは確実に垂直を維持する様に調整していましたが、やはり微妙にズレて来るんですね。勉強になりました。
全部取り外して、事故前のボルトに取り替えました!
一番最初に作った時点のボルトに戻したのですが、よく考えたら、きっと将来的にまた角度調節ナットが必要になってきますよね。
そうなると、またボルトの長さが足りなくなって、たぶん、今交換したばかりのボルトの再々交換が必要になるでしょうねぇ・・・。
が、まぁその時はその時に考えましょう・・。
やっぱり・・・ネジ穴が歪んでました。
支柱部分を分解してみると、やはりネジ穴が歪な形に広がってしまっていました。
つまり、これが破壊箇所です。後は、パッと見には判らない程度で、ほぼ全てのボルト穴が歪んでると思います。
テコの原理による力ってのは、本当に侮れません!
(テコの原理を侮ってる人が居るかどうかは別としてw)
各所のボルト穴が地味に歪になってしまって、全体的な角度が崩れてしまっていることが確認できました。
今回は、ボンドを併用してのガッチリ接着が目的なのですが、正直、やはり何度か躊躇しましたw
ガッチリ貼ってしまうと、今回の様な修理は不可能になるんですよね。いや、その修理が必要な破損を防ぐ為の作業なのは判ってるんですけどね。ええ。
木工用ボンド投入!
今回の修理は、ボンドを併用することで同じ事故を防止する為のものです。
本来、というか、菱目打ち機を自作しておられる人のほぼ全員が、最初から木材用のボンドを併用していらっしゃると思いますが、私は敢えて採用しませんでした。
最初からボンドを併用すべきだったのは間違いありませんw
私がボンドを併用しなかったのは、先にも書きましたが、何かあった時に分解出来なくなるからです。
しかし、最初からボンドを併用していれば・・・この事故は起きなかった可能性があります。
あくまで可能性でして、逆にもっと大きな破壊につながった可能性も同じ程度にあると思ってます。
ボンドを併用して無かったので、早めにボルト穴が軋んで、異常事態に気が付き、それ以上の無茶をせずに済んだ可能性が多少あります。
ボンドを併用していれば、どこかの板材が割れるまで力を込めていた可能性があるのです。
この程度の破損で済んだお陰で、そこまで無茶な使い方をしてはいけない、という事が判った、という事も言えると思うんですよね〜
・・・え〜と、ゴチャゴチャやかましいわ!w
ま、結果オーライという事にしようと思いますw
ダイソーのF型クランプの出番です!
ボンドを塗りたくって固定する際には、当然、両側から圧力を掛けて置く必要がありますが、その際に、一番必要な時には入手出来なかったダイソーのF型クランプが大活躍しました!
前にも書いてますが、その後、見つけて購入して置いたのでした。
「・・・きっといつの日にか役に立ってくれるでしょうw」
と、当時のページに書きましたが、まさにここ!この時がその時です!!
ちなみに、なんでも2つ買う癖がある話をどこかでした記憶がありますが、この時も2つ購入してたのでした。
いやホント、2つ買っておいて良かったです。
当然、垂直と水平には拘ります。
・・・拘ります。
拘りますとも!!
面一に復活w
下は事件直後の状態w
この背面の、板が3枚重なってる部分ですが、テコの原理による強い力を受けてしまい、真ん中の板が後ろに出っ張ってしまってたのでした。
今回の修理で、再び面一(つらいち=フラット)に戻りました。
本当を言えば、こうやって動いてしまった部分を、絶対に動かない様に固定出来れば良いのですが、一体構造でないと無理でしょうね・・・
多分ですが、今回、こうやって壊れてしまった部分、修理してる部分を、そうならない様な部材や構造で作れば、かなり良い菱目打ち機というかプレスマシンと呼ぶべきなのか判りませんが、そういうマシンが作れると思います。
このページの最初の写真が、真横からじゃないので、少し比較にするのは妥当じゃ無いのですが、要するに、この一番右の線が、下の土台と垂直になっていれば良い訳です。
最初の写真に角度が付いてるので極端に見えちゃってる面はありますが、実際に3mmほど支柱が後ろに倒れてしまってたので、平行が失われてたのは間違いありません。
で、その調整を、ワッシャーで行ってたのですが、支柱の傾きが徐々に増して来てた様なので、今回の大修理となった、というお話でしたw
で、いつになったらレザークラフトを再開するのか?という話に戻る訳ですがw
これが、作業台の状況w
何をやってるかと言いますと、オリジナルの型紙を作る勉強中なのでした。
正確には勉強というか、試行錯誤ですね。教本とか参考書は買えてませんので、全て独学、いや、落書きですかねw
本物の革を使ってのチャンレンジで、裁断したパーツが合わないとか、思ってたのと違った、とか、あまりにグダグダに失敗するのは、コスト的に笑えませんので、せめて裁断までは失敗しない様にしないと、という事で、まともな型紙になるかどうか?を試行錯誤しています。
切ったり縫ったり打ち付けたりという、基本技術は数をこなすのが上達への道だと思うのですが、切ってしまった革が使い物ならなければ、ただの無駄ですからね・・・
折角購入した型紙があるので、それで作れば良いとは思うのですが、自分で欲しく無い物を作るのも気が引けて・・・w
じゃ、なんで買ったんだよ?という話になってしまいますがw
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