レザークラフトに挑戦
No.25
2022.02.10
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【オリジナル免許証入れを作ってみる その3】
知らない事ばかり 編
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染色について色々と失敗しましたが、一応?はリカバリー出来たと思うので、ここで挫けずに先へと進みます。
染めてたパーツは、ポケット部分のパーツなのですが、全て窓をくり抜いて、透明セルを貼り付けて行く計画になっています。
それだけではなく、メインの部分は二重ポケットにする予定なので、その部分で何か少しだけ色を変えてみようとも思ってたので、今回はそれらの工作に入ります。
【目次】
・透明セル。
・床革という素材。 ワケ有り素材。
・失敗、失敗、大失敗w
以前、初めてパスケースを作ってみた時に、購入した型紙に無かった「透明セル」を使ったポケットを増設したのですが、まぁ正直、失敗しました。
その事は、今回の挑戦の最初にも触れましたが、いよいよ今回がその「後日」という事になります。
これの、、
・・・これですね。
透明セルと革を縫い合わせたのですが、非常に・・・不細工になりましたw
失敗点ですが、、
1.窓の縁と縫い目が平行を保ってない。
2.縫い目が直線でない。
3.外側の縫い目の内側に、至近距離でもう一つの縫い目があって目障り。
こういった部分が積み重なっての、「不細工さ」という事だと思います。
この1番と2番については、技術的な問題で、これは精進するしかありませんので、今回も慎重を期しながら頑張ろうと思います。
ところが3番に関しては、窓の縁側に寄せないとそこに隙間が生じますし、そうなると、本体の端側に必ず出来る縫い目とで2重になってしまいます。
どうやってこの矛盾を解消してるのか?と、あちこちで売られてる物を見た結果、幾つかのパターンがあり、中でも多いのは2種類である事を知りました。
一つは、この2重の縫い目をデザインとして利用してるもの。
もう一つは、全て縫ってしまわずに一部を接着にすることで、外側の本体の縫い目だけにしてるもの。
なるほど!その手があったか!
と驚いたか?と言えば、実は正直、驚きはしませんでしたw
そうするしかないんじゃね?・・・と思ってたのでしたw
それで、以前から透明セルと革の強固な接着方法について実験してた、という訳です。

切り抜いた革パーツ
革と布は、かなりしっかり接着出来ます。
透明セルは、たぶん塩ビだと思うんですが、化繊相手だとしっかり接着出来ます。まぁ、接着剤を工夫すれば大抵の物は接着できるんだろうとは思いますが。
パスケースを作って失敗を経験した後、色んな布を切ったり貼ったりして実験してたのですが、裁縫をする奥さんから、「バイアステープ」という物の存在を教えてもらって、とりあえず解決に至りましたw
「あったら良いなー」と思う物って、大抵はあるんもんですねーw

先に革パーツを完成させておきます。
これに、用意したバイアステープを、順番を考えながら、そして対応する接着剤を使ってガッツリと貼り付く様に接着していきます。
何度も実験して判ったのですが、テープを貼る順番は地味に重要なのです。
四辺をバイアステープで覆ったセルパーツ
今回は、一辺たりとも縫わずに、全て接着で行くことにしてるので、この様になってますが、当然、見た目は良く無いですw
いやまぁ、表からは見えない部分ではあるのですが、実際に使用する際にはポケットの内側ってチラチラですが、一応は見えますからね。
なので、今後はもう少し見た目も改良しようと思います。
セルとテープはガッツリ接着出来たので、今度はテープを革の床面に貼り付けます。
しっかりと接着箇所を荒らしてから、接着剤を乗せて行きます。
んー・・・
革が染色した時に反ってしまったので、こんな感じになっちゃいましたww
でもまぁ焦らずに、どうにかならないか試行錯誤。
革やセルパーツに傷や跡が残らないように注意しながら、ローラーでゴリゴリやってると、かなり真っすぐになりました。
たぶん、後は本体に縫付てしまえば、完全に真っすぐになってくれるでしょう。
たぶん・・・ね。
さて次に、他のポケットなのですが、実はまだこの段階で仕様が決まって無かったりしますw
どう縫い付けるのか? マチの部分を作るか? 作る場合はどうやるのか?などなど。
あまり分厚くなってしまうのも嫌なのですが、手元にある素材も限られてる訳でして、色々と悩みながらの状態です。
そんな中で、一応、用意してみたのがこれらです。
左上は紙で作った試作品です。
突然出て来た、2種類の茶色のパーツですが、左側は「訳アリ」という事で、安く売って頂いた茶色のヌメ革ですが、右側の焦げ茶の方は、「床革」という革です。
革の種類について全く知識が無いのですが、要するに、革を指定の厚さにする際に剥がされた床面側の部分だそうです。
基本的には不要な部分なんだそうですが、使い道もあるとの事で、安くで販売されてたりもします。
めっちゃ安いので、試しに1枚だけ買ってみたのでした。ちょっと忘れてしまったのですが、確か、A3くらいのサイズで500円もしないくらいでしたかね。
両面が床面なので、どっちが表か裏か判別出来ませんww
ただ、見た目は凄く綺麗ですよね。
確かに銀面が無いので安いのは判るのですが、内側のポケット部分とか、見えない部分なら良いんじゃないかなぁ?なんて、眺めながら考えました。
ともかく両面が床面なので、両面とも処理してみることに。
片側をトコフィニッシュで処理
もう一方をトコノールで処理

トコフィニッシュとトコノールを片面ずつつかってみました。深い意味はありませんw
これなら何かしら違いが判るかも?と思ってやってみただけです。
まぁ、今回もまた、違いは判りませんでしたw
それはそうとして!
なんか、かなり綺麗になったんですが、何でこの床革がめっちゃ安いのか?もっと使われてないのか?とめっちゃ気になってきました。
だって、とても綺麗に見えますからね。
使う場所によっては良いんじゃないのかなぁ?と。
で、検索してみた所、多くのプロの職人さんらが、「無闇には作品に使っちゃ駄目だよ」と仰ってるので、最初は、プロのプライド的な事かなにかなのかな?くらいに思ってたのですが、更に調べてると、実際に何がどう駄目なのか?を見せてくれてるサイトとかもあり、ようやく判ってきました。
銀面が無いので、物凄く弱い、というか弱過ぎる素材だったのです。
どれくらい弱いか?といいますと・・・
ホントだ、直ぐに破れる・・・
素手でちょっと引っ張っただけでビリビリw
簡単に破れるというか、粉々に千切れてしまいます。
これでは折角縫っても、ちょっと引っ張れば千切れて外れてしまいますね。
磨いた姿は、それなりに綺麗なので、布や合皮と貼り合わせたりすれば、それなりに使い道はあるのかなぁ?とは思うのですが・・・どうなんでしょうね?
貼り合わせても、使ってる内にボロボロと剥がれてきそうではありますね。
試作品とか、革と革の間に挟んでのかさ増しとか、そういう用途で使われることが多いそうです。
なるほどね〜
まぁ、今の私にはまだまだ荷が重すぎるので、床革については、良いお勉強になった、という事で、しばらくは忘れてしまうことにしましたw
さてさてさて。
今度は、「ワケ有り」という事で、安く購入できたヌメ革です。
ヌメ革の定義がよく判って無いのですが、とりあえず茶色で、とてもナチュラルな革です。
そして、確かに表面に大きな傷が幾つもあります。
これは、「傷があるよ!」としっかり説明された物をセットで買ったのですが、傷があったのはその中の1枚だけで、他は全くの無傷だったので、とても良心的なお店だと感動しました。
紹介させて頂きたいのですが、たまたまそういうラッキーな品に当たっただけだったら、逆にお店に迷惑が掛かってしまうので、それはまた今度にしようと思います。
確かに傷はあるのですが、個人的には、この傷が何気に恰好の良い模様に見えちゃうんですよね〜
なので、今作ってる作品は自分で使うのですから、敢えてこの部分を使う事にw
どうなんでしょうね?
革製品を買った後で、こういった傷が隠されてた事を知った場合は、かなり気分が悪いとは思いますが、しっかり目で見えて、説明もされてた場合って、そこまで失点にはならないというか、むしろ好みの問題になってくる気がするんですけどね。
いや、そりゃもちろん、無傷の物と同じ値段って事にはならないんだろうとは思いますが。
という訳で、今回はこの部分を、一番目立つ場所の透明ポケットの背面部分に採用する事にしました!w
では、早速!
念の為に型紙よりも少し大きめに裁断していたので、ポケットのサイズに合わせます。
サクっと切断!
ん〜と・・・確かにサクっと切りましたが・・・
切る幅、ちゃんと測ったっけ???
何気なく、カッターマットの線に合わせて切った気がするんですけど・・・?w
窓の大きさと合いませんよね?
なんで・・・ちゃんと測ってから切らなかったのか・・・・
だから、こういう所なんですよね〜ww
ガンプラ作ってる時もいつもコレで失敗するんですが、懲りないですねーw
なんで適当にやっちゃうのか・・・
いや、そらそんなもん、サイズは合いませんよ?w
何も測らずに適当に切っちゃったんだから。
またもや大失敗です・・・
いやーちょっと気を抜くと、面倒くさがり屋の悪い癖が出ますねーw
引き続き、試行錯誤しながら免許証入れを作っていきます。
  
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