レザークラフトに挑戦
No.39
2022.07.15
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【100均の革でスマホケース その6 完成!】
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いつも通り、紆余曲折の末にどうにか完成したスマホケース。
そもそもは、ジオン軍の徽章入りスマホケースの修理のハズだったのですが、途中から全く関係無くなってしまい、単にダイソーの革ハギレを使ったオリジナル・スマホケース製作になったのでした。
と言う訳で、完成した後は反省会という事になります。
【目次】
・スマホケース作成を振り返ります。
・スマホケースを作ってみた反省会と感想。
最初の予定とは全く異なる事にはなりましたが、まぁ途中で割り切ったお陰で、新しく経験値を積めたと思います。
今回は、ダイソーで売られてる「牛革」という商品名の牛革ハギレを使うことになったのでした。
DAISO 200円 「牛革」シリーズ
これが・・・
こうなりましたw
作成中に何度もクドクドと書いてきましたが、このダイソーの革の見た目は・・・あまり本物の革には見えませんw
この明るい茶色のままだと、どう見てもゴムといか、ビニールというか、まぁ・・・ポリウレタンとかの樹脂製に見えちゃうんですよね。
裏側(床面)を見れば、なるほど「革」なんだな、と判るんだと思いますが、まだ素人の私にはその見分けが難しい訳です。ええw
あくまで練習中なので、当初はそのまま使うつもりだったのですが、あまりに見た目がアレ過ぎてモチベーションが維持出来なかったので、試しに染色してみた結果、意外にも綺麗に染まったのでした。
当初は、どうにかしてジオン軍の徽章を移植する予定でしたが、色々と試してみて不可能であることが判って断念。
ジオン軍の徽章はキッパリ諦めて、どうにかしてオリジナル・ロゴを施す、という全くの根本からの方針転換を行いましたw
希望としては金属プレートが良かったのですが、それも現時点では知識と経験値が全く足りず自作を断念して、革にオリジナル・ロゴの自作刻印を施して、革製プレートを作ってみたのでした。
ダイソーで買った革素材とは言え、初心者向けに紹介されてる手順通りにコバ磨きを繰り返すと、しっかりと革特有の艶が出てきて、一気に高級感(ん?)が増しましたw
外側全体はこんな感じ。
最初の頃に想定してた寸法とはかなり違ってますw
デザインそのものは、修理しようとした基のスマホケースとほぼ同じですが、スマホを取付ける部分はスライドパーツに変更しました。
作りながら修正に修正を加えたので、これをもう一度分解して型紙を作らないと、全く同じ物は作れない気がしますが、そんな事をする訳もなくw
このまま寸法を測って型に写せば良いのでしょうけど、最初もそうやって始めて、途中でガンガンにサイズ変更が必要になりましたからね。
まぁ正直、自分専用ならまたその内にチャレンジすることもあるんだろうとは思いますけど、他人様に使ってもらう為にスマホケースを作るには、まだまだ技術と知識と経験が足りませんね。
というか、android端末用のスマホケースという事であれば、将来的にもそういう気にはなれない様な気が・・・w
どうしてiPhone用のスマホケースばかり売られてるのか?
理由はもちろん言うまでも無く、サイズと市場シェアの問題なのですが、自分で自分のAndroidスマホ用のケースを作ってみて、本当に嫌と言う程に思い知りましたw
各メーカーの色んな端末に合わせてサイズの異なるスマホケースを何種類も作ったとして、そこから更にデザイン面や機能面で、それぞれのユーザーの好みに分かれて行くのですから、非常に効率が悪い、という訳ですね。
iPhoneなら、バージョンを跨いでもサイズが同じだったりしますし、完全に同じで無くともある程度近ければ、汎用性が出てきますし、しかも何より日本国内では断トツのシェアな訳ですからね。
汎用性という意味では、android端末もそこまで大きさがバラバラな訳では無いのですが、まぁ結構違いますよね。
そう言った事を考えると、スマホケースの製造販売って、市場は物凄く大きいものの、ビジネス的に見れば、それなりに難しい分野なんだなーと思いました。よほど原価を低く作らないと利益出ませんよね。
原価を抑える為に、同じ物を大量生産する事が、そもそもかなりのリスクなんじゃないかなぁ。そうなると、まぁiPhone用にしとくか、という事になりますよね、とw
いやー、色々と勉強になりますね。
改めて完成品を見てみましょう。
写真は、フラッシュの都合とかでかなり色が違って見えますが、見た目的に実物に近い色に調整してみました。
正直な所、特に不満な点も無く、かなり良い物が出来たと思ってますw
そして、くどい様ですが、こんな感じの物を作ろうと思って作ってた訳じゃ無い、という事は明確にしとこうと思いますw
染色液で染めた濃紺色ですが、実際に使い始めて1カ月もすると、少し緑色掛かってきました。
元々の表面が、何かしらの樹脂的なもので塗装?というかコーティング?されてるので、普通に革が染まる様には染まって無いんじゃないかなぁ?と想像してます。
ただ、レザーフィックスやレザーコートを繰り返し上塗りしたからか、色移りとかは一切無いのですが、ほんの少しずつ極薄っすらとですが、元の明るい茶色が見え始めています。
本来の「エイジング」とは異なりますが、毎日、何度もポケットに入れたり出したりして表面が擦れてるので、どうなっていくか?は、少し興味があります。
完成直後は濃紺でした。
このダイソーの革の事はさておき、実際にヌメ革とかを染色液で染めても、最終的には全部茶色になる、という話をどこかで聞いたか見たかした記憶があるので、あまり適当に染色してしまうと、数年後には変な感じになっちゃってる可能性があるって事ですよね。
そういう事は、一応は少し頭に入れて置く必要があるっぽいですね。
内側
内側は、茶系で統一されました。
やはりダイソーで買った、このスウェード的な革はとても肌触りも良く、取り扱いも難しくないので、練習作品にはとても良いと思いますが、なかなか売ってませんw
今回は可動部分やマグネット部分にも使ってるのですが、このスマホケースを実際に毎日使用してると、そういったダメージを受ける部分に関しては、少し毛が抜けたというか、摩耗してツヤが出て来た部分がありますが、実使用上は問題は発生してません。
当たり前ですが、やはり少し汚れ易い気はしますねw
それでも、全然気にならずに普通に使えています。
スライドパーツ!
元々のものから、スライドパーツに変更したのですが、断然、こっちの方が良いです!
このタイプのスマホケースに関しては、スライドケースが良いですね。
ちなみに、どっちにしても、マイナンバーカードを読み込ませる際には、スマホケースを外さないと駄目なので、上の写真の様に、まず透明ケースに装着してから、スマホケースに取り付ける、という基本は守らないと面倒な事になりますw
カメラは使えます。
カメラを使ったり、QRコードやバーコードを読むのには、全く問題ありません。
というか、その為のスライドパーツですw
しかし、くどい様ですが、マイナンバーカードを読ませるには、スマホ本体の背中にカードを接触させないといけないので、スマホケースからスマホ本体を簡単に外せる様になってないと駄目です。
もう一つのジオン軍スマホケースとの比較。
最初の段階では、上の写真の右側に写ってるもう一つのジオン軍スマホケースの修復にもチャレンジする予定でしたが、今回の経験で、それは恐らく不可能だと確信しました。
今回の様に、形だけ似たものを作るのであれば、恐らく今回よりも簡単だとは思うのですが、、第一の目的はジオン軍の徽章の移植だったのであって、しかもそれは無理だという事が判ったのです。
また、チャレンジを見送る最大の理由は、今回完成した作品をかなり気に入ってしまい、何の不満も無く毎日普通に使ってる事や、
android端末のスマホケースの、あまりの汎用性の乏しさを実感した事もそうなんですが、正直な所、自分専用にもう一つスマホケースを作る理由が見当たらないのですw
いつもの事ですが、実験や練習とは言え、誰にも使われずに捨ててしまうと判ってる物を作るというのは、ちょっと気が引けるんですよね。
まぁ、練習中に安いハギレで何か作ってる限りは、現実的にはそういう結果になってしまうにしても、です。
今回の初期の目的である、ジオン軍の徽章入りスマホケースが欲しい、という事であれば、自作してからジオン軍の徽章ステッカーとかを貼れば良いんじゃね?という身も蓋も無い事を途中から思ったりもしましたw
しかし、結果としては、それ以上に、自分で作ったオリジナル作品の方が気に入ってしまった、というのが、今回の最終的な感想ですw
以上、初めてのスマホケース製作でしたが、初期の目的は果たせませんでしたが、達成感はかなり得られました!
・・・まぁ、結果オーライですねww
次回は、ファスナーの取付について勉強した時の記録になります。
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