レザークラフトに挑戦
No.40
2022.07.19
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【ファスナー付ミニワレットに挑戦 その1】
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レザークラフトで小物を作る上で、ファスナーの取付は避けては通れ無い様に思うんですが、手芸とかの趣味を持たなければ、ファスナー単体ってなかなか触れる機会が無いんじゃないかなぁ?と思ったりします。
ジャンパーホックやバネホック、あるいはベルトなどで、小さな袋物の口をとめる方法もありますが、ファスナーも有力な一つですよね。
将来的に革の長財布とか作れる様になりたいですが、そうなるとファスナーの取り扱いにもちゃんと慣れて置かないといけません。
これまでちゃんと裁縫に向き合ったことがありませんので、そもそもファスナーについての知識がゼロという状態からのチャレンジになりました。
【目次】
・実験で使った素材でファスナー付きミニワレットを作ろうと決心w
・ダイソーのワニ柄の牛革を染めてみる。
・生まれて初めてファスナーを購入w
前回、スマホケースを作ったのですが、その途中で、革と革のベタ貼りという事をやってみたのです。
「重ね合わせた革を折り曲げるとどんな問題が発生するか?」を知りたくて実験してみたんですよね。
縫ったり貼ったりする前の状態だと、両者がズレてしまう訳ですが、貼り合わせてしまってればどうなるのか?という疑問でした。
DASIOのワニ柄の牛革と、以前に買ったものの、なかなか効果的な使い道が判らなかった牛床革を使ったのでした。
これですねーw
この色でワニっぽい模様の型が押されてる革は、練習とか実験とかに使う為にダイソーで買ったのですが、やはり実際にこうやって実験する時にはとてもありがたいですね。
床面側。
この実験のお陰で、「ベタ貼り」というのがどういう事か?というのを学べたのでした。
もちろん、これで全てが判った訳でも何でも無いのですが、こういう使い方も出来る、という事や、逆に一方のみ長さを変えて、曲げた状態で貼り合わせると、曲げた状態を維持した物が出来上がるので、そういう用途に使えるという事も学べたりしました。
という事で、ベタ貼りしてその結果を見れたのは良かったのですが、この状態で何か使い道がある訳もなく、どうしようかと困ってたんですよね。
という訳で、まずはボンドエースによるベタ貼りの強度確認も兼ねて、バリバリっと剥がしてしまう事に。
意外と剥がせましたが・・・w
縫っていた糸を切ってから、力業で引き剥がしてみたところ、どうにか剥がす事に成功しました。
白く見えるのは、剥がした勢いで床面が凄まじく毛羽立ってベルベット?みたいな感じになっちゃいましたw
まぁとりあえず、どこも伸びたり破れたりせず綺麗に剥がせました。それと同時に、これは自然には剥がれないだろうってくらいしっかり接着されてた事も判りました。
モフモフですw
ダイソーのワニ柄の革の床面側、その反対側の床革の方も同様ですが、起毛しまくってモッフモフになりました。
・・・つまり・・・なるほど革だ、という事は判りましたw
そんな事をしながら、何を作ろうか?と考えていたのですが、少し前からファスナーってどうやって取付けるんだろう?ってことが気になってたので、ここでファスナーを使った作品という物に挑戦してみる事に決定。
今回は、私がレザークラフトの勉強というか真似事を始めた時に、ほぼ最初から教科書替わりに動画やサイト見させて頂いてる、レザークラフト塾さん=toolsさんで購入させて頂いた型紙を使って勉強させて頂く事にしました。
Youtubeに、実際に同じ型紙を使って製作する、丁寧で判り易い解説付きの動画がアップされてるのですから、まさにレザークラフト塾です。本当にありがたいです。
(※リンクを貼って良いのか判らなかったので、とりあえず辞めときます。)
では、購入した型紙に合わせてパーツを切り出して行きます。
これでこのワニ柄のダイソー革を無駄にしなくて済みます。いや、無駄どころか、逆にめっちゃ有効に使える事になって一安心です。
まぁ、ダイソーの200円のワニ柄の牛革(ややこしい・・・w)ですが、前回、スマホケースを作った際に、思った以上に綺麗に染色が可能だと知ったので、もちろん、同じ要領で染色を試みます。
これは想定内。
染色作業の前に、ひょっとして?と思って、以前にもダイソーのこのシリーズの革を、Mr.カラーの溶剤で拭いてみた事がありましたが、今回はしっかり目に拭いてみたのでした。
はい。
この表面の茶色は溶剤で溶けてきます。これは以前にも確認したので、こうなる事は判ってるのですが、今回はしっかり目に拭いて、そこから染色して見ようという実験です。
え〜と・・・
・・・まぁまぁ、最初はこんなもんですよ。ええ。
しかしここで諦めちゃー駄目なんすよ。ええ。
う〜む・・・
いやいやいや、まだまだこんなもんで挫けちゃーいけません!
しかし・・・スマホケースの時の様には染まってくれませんね・・
失敗したかなぁ・・・?
もう意地ですw
塗っては乾かして、塗っては乾かして・・・
10回以上も塗り重ね、2日目に突入。
いや、途中で断念しようと思ったのですが、もうかなり染料を無駄にしちゃってるので、途中で引き返せなくなってしまったのでした。
こういう心理状態って、あまり良く無いんですよねーw
ギャンブルとかで負け捲ってる時とか、釣れない時の釣りとかね、途中で間違いに気が付いてるんですけど、それまでの損失を受け入れる事がなかなか出来ないというか、受け入れた時点で損失が確定するので、それを避ける為に更に損失を積み上げる、という、完全にマイナスのアレですよねw
つまり、 コンコルド効果 と呼ばれるアレです。
まぁ、ここまでにはなりました。
どうにか渋い青黒い艶のある革に変身してくれました。
更に色落ちしないようにレザーコートやレザーフィックスなどの保護剤を何度も上塗りして乾かして、を繰り返しました。
頑張った甲斐があったとは思うのですが、こんなに染まり難いという事は、それ相応の理由がある筈ですよね。
前回のスマホケースに使ったのと同じ素材で、押されてる型が違うのですが、ワニ柄の方がツルっとした面の面積が大きいのが一因かなー?と思ったりしています。
もちろん、染色前に溶剤で表面を拭いたことも一因かも知れません。
そもそもヌメ革を染めるのとは違って、染めるというよりも塗ってる感じだと思うので、そうなると、これは最終的には色落ちし易いんじゃないか?と思う訳です。
まぁ何事もやってみなきゃ判りませんので、とりあえず、現時点では見た目的に恰好が良くなった事でヨシ!としましょう。
・・・どっちにしろ、ヌメ革を使って作る時には、こんな作業や心配は無い訳ですしw
さて外装に使用する予定のワニ柄のパーツは準備出来たので、今度は内側です。
ベタ貼りから剥がしたもう一つのパーツ、床革のハギレです。
当然、こちらもモフモフになってますw
とりあえず、この強烈な毛羽立ちを抑えていく事になります。
何が正解なのでよく判りませんが、まずはサラサラしてて染み込みやすいトコフィニッシュを使うことにしました。
トコフィニッシュがモフモフの毛の中に染み込ませてから、ガラス板である程度毛羽立ちを抑え込んで、よく乾かして、その後に今度はトコノールを塗りこんで、一生懸命磨きましたw
ちなみにこの床革ですが、一応、最初に手で引き千切れるか?というテストはしてまして、今回のこの部位というか、この厚みのお陰なのかは判りませんが、手では簡単に破れない事を確認してはいますw
そうは言っても脆い素材であるのは事実なので、今回は練習用として割り切って使ってます。
しっかり磨き終わりました!
まぁ、試作品というか練習中に作る作品になら全然使えると思います。
肝心のファスナーですが、これも最初は100均というか、まぁダイソーで売ってる物で良いと思って適当に買ってたのです。
特に拘りが有る訳でも無いですからね。ええ。
ところが、20cmまでなんですよね、100均は。
今回作る予定の物は、30cm程度のものが必要だという事を後で知り、「・・・え?」と驚いた次第ですw
「ファスナーって、”長さ”があるんだ!」 と。
これまで手芸に興味無かったので、そんな長さの種類があるとか意識した事がありませんでした。そりゃ、普通に考えれば、色んな長さがあるなんて当たり前なんですけどね。
ホント、恥ずかしいのですが、ガチで想像すらしてなかったんですね、これがw
という訳で、これはもう手芸屋さんに行くしかありませんので行ってきました!
なんと! 30cmのファスナーは 120円前後で何色もあって選び放題。
100均で安く揃えようとすると逆に無駄になるパターンのやつでしたw
まぁ、そんなこんなで、とりあえず必要な素材が揃いましたので、ここから実際に作る作業に入っていきます。
レザークラフトを勉強してみよう!と思わなければ、「ファスナー」
という物を単体で購入したり、ましてや色んな長さや種類がある、という事に意識が向く事は一生無かったと思うんですよね。
何か新しい事に挑戦する、という事は、そこにある、それまで全く無縁だった物の存在や価値を知る、という事にもなるんですね。
と言う訳で、しばらくはこのファスナー付きミニワレットの製作という事になります。
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