レザークラフトに挑戦
No.74
2024.10.24
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【オリジナル小銭入れ 試作 その3 完成!】
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試作品の話が、コバ仕上げ剤や塗り棒の話に脱線してしまったので、色々と前後しますが、試作品の話の続きです。
【目次】
・試作品の話、再開。
・試作1号、完成。
・試作1号の反省会。
レザークラフトを始めてから割とすぐに、菱目打ちで穴を開ける、という事を止めて、菱目打ちでは印を付けるだけにして、実際に穴を穿つのは菱錐を使ってきました。
ちなみに、最初に頑張って作った菱目打ち機は、菱目打ち作業では使わずに、穴あけや切削、刻印や金具取付で活躍してます。
自作の菱目打ち機で穴をあける場合、菱目打ちが革に刺さり過ぎるからなのか、菱目打ちの刃と同じサイズの大きな穴が開くと同時に、その周辺の革が伸びて寸法が変化してしまうからで、特にヌメ革を使ってると、穴の分だけ革が伸びてしまって、これをどう考えて良いのか判らなかったからです。
まぁ、それは今もよく判らないままなのですが、たぶん、普通にハンマーで叩いて使えば起こらない現象なんじゃないか?と疑ってはいます。
音や振動を気にせずに作業出来るならそれに越したことは無い訳ですがね。
なので、今回は時間と場所を見計らって、少しだけ菱目打ちを叩いて使ってみる実験を兼ねて、真っ直ぐ貫通させる練習と、菱錐でも同じように真っ直ぐ貫通させる練習をすることに。
あまり必死になり過ぎない様、尚且つ、適当になってしまわない様に気を付けつつ、貫通させていきます。
検証結果、やはり菱目を打っていくにつれ、多少ズレが生じてしまったのですが、菱目打ち機を使った場合と比較すれば、ズレは無いも同然かと。
というか、知ってましたが、菱目打ち機を使った場合よりスマートかつ素早く作業が進みます。
今回はヌメ革では無い、というのも関係してるでしょうし。
果たしてこの検証結果が正しいのか?何か間違ってるのか?は判りません。
判らないという事と、どちらにしても我が家ではそう気軽にハンマーで叩くことは出来ない、という事には変わりがありませんので、これはこれとして検証は終了ということで。w
そして、菱目打ちを使った場合も、菱錐を使った場合も、どうにか真っ直ぐ貫通させることが出来てる様なので、その点に関しては多少成長してるみたいです。
まぁ、結果が良ければ何でも良いとは思うのですけども、レザークラフトに関しては、直接誰かに何か教わる機会も無いままなので、例えば経年劣化で問題が生じるとか、もっと効率的な何かがあるとか、基本的な事が全く分からないんですよね。
そういう事を考えると途端に手が止まってしまって、再開するまでに時間が掛ってしまうのが私の良くない所なんですけどね。。
という訳で、どうにか試作品が完成しました。
まだ改良しますでの、とりあえず今回の物は試作1号とします。
型紙も無しに思い付きで作ったので、色々と気になる部分がありますが、今回はそういった問題点を見つける為の試作ですので。
・・・なんかいつも同じ様なことを言ってる気がしますw
オリジナル小銭入れ 試作第1号
黄色いベルトのコバはコバスーパーを一回塗っただけです。
前回の塗り棒の話もそうですが、この試作に関しては、コバ仕上げ剤について考えるよりも前に、何も考えずに塗って縫い付けてしまったので、前回と前々回の話は時系列が色々と前後してしまってます。
次作以降は、新しい道具を使って、ちゃんと重ね塗りしようと思います。
本体側のコバは、今回は今まで通り染料で染めてから磨きました。
本体のダイソーの革と、各ポケット&ベルトはクロム鞣しの革という事もあってか、コバはあまり綺麗とは言えない仕上がりかも知れませんが、個人的にはこれはこれで手作り感が残ってるので、このままでも構わないかな?という気もしています。
構造的には、ほぼイメージした通りの物が出来ました。
背面に関しては、3色使える点は気に入ってるのですが、前々回にも書いてる通り、縫い目がちょっと煩く感じます。
目立たない色の糸で縫う、という選択もある気がしますし、思い切って1色減らして、背面ポケットと同一パーツに統一しようか?と、しばらく悩むことに。
今回の試作品のデザイン特徴である、無駄に太いベルトですが、この形状になったのには理由がありまして。
そもそもは余ってたハギレがこんな形だったからですw
買ってきたハギレを念頭にイメージをスケッチしたりすることもあって、この試作品では完全にフリーハンドで適当に形を整えただけなので、基本的には物凄く適当なフォルムになってます。
もう少し普通っぽいデザインスケッチもあるのですが、今回は奇抜さを選びました。どっちが良いのかは分かりませんw 今後、色々と試してみたいと思います。
このベルトパーツ(黄色)と、背面ポケットになるパーツ(緑色)を一つに合体させると、当然ながら一色減ってしまうのですが、まとまり的な意味でも、縫い目的な意味でもその方が良い気もしないでもないですし、このままの方が野暮ったい感じで良い様にも思いますし、いや、本当にデザインって難しいですね。
試作1号の反省会です。
反省会と言っても、既に色々と書いてきましたので、ここは次回の試作品の為に要点をまとめておくことに。
・サイズをもう一回り大きくする。理由は後日w
・ストラップホルダーをもっと短くする。ちょっと長過ぎましたw
・背面パーツを統合してみる。
・少なくとも正面のポケットはヌメ革を使って刻印を押す!!w
・コバを仕上げ剤での仕上げをもう少し頑張ってみる!!
今回の試作で学んだことを、次に生かそうと思います。
次回は、これらの経験を踏まえた上での、オリジナル小銭入れ試作2号です。
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