パソコン記


<2000年頃のお話です。>

 

 経済的に余裕の無かった私でしたが、実はこの時点である人生計画を立てていました。

 それは、失業生活の間に「自分がどういった人間であるのか」をじっくり見つめ直した結果であり、そして気付いた「地味な作業でも興味のあることには非常に我慢強く、必ず一定の成果を上げる事ができる」という(そんな大それたものではないけど文字にするとこうなってしまった(*^_^*))性格というか取り柄があり、それを生かすために、まずはコンピュータ専門学校に通う、という予定がありました。

 仕事は勉強と両立させるため、少々辛くても、また給料が安くても拘束時間が少ないものを一時的な収入源として選びつつある時でした。

 藁をも掴む思いで(大げさ)、親にパソコンを買う為の借金を申し込みました。

 まったくもって、パソコンを買う余裕などまるで無かったのです・・・。

 もちろん、妻の反対はありましたが、ここでの一時的な貧困が原因で専門学校での勉強が無駄になること=この失業中の時間が無駄になることや、その後の人生を考えると、私は恥も何もありません。何とか説得し、幸いにも親から快く了解を得ました。

SOTEC PC-Station M260RW

OS:Windows98SE
CPU:Celeron 600MHZ
HD:30GB×1(後に外付けにはUSBで何でも付けられるリムーバブルHD160GBを用意。これで今までのデータが生かせる!)
RAM:128MB(後に256MB→512MBに増設。)
CD-R/RW:×1
DVDD:×1
FDD:×1

付属
DELL Multiscan Display15"
PCIスロット:56k FaxModem

 生まれて初めて購入した「新品パソコン」でした。「快適」です。なにも不満はありません。しばらくこのマシンを使って、WEBの勉強です。すると、以前、ディスプレイの事で相談した元上司から「パソコンが壊れて大変だろうから余っているマザーボード(ケース&CPU付き)を送ってあげるから。」という連絡。そしてフルタワーが自宅に到着。「おお!何という僥倖!」。

 実はこの時点では学校でデザイン的な事を学んでいたのですが、もうすぐすると、ネットワーク関係の授業もあります。パソコンの数が多ければ、自宅でLANの勉強なども可能です。早速、壊れたマシンの再生に取りかかりました。そしてつぎはぎだらけのマシンが誕生しました。

NonBrand(自作機)

OS:Windows98
CPU:AMD 200MHz
HD:1.3GB×1,1GB×1
RAM:64MB
CDD:32倍速×1
FDD:×1

付属
MAG 15"MultiScanDisplay
PCIスロット:56k FaxModem,etc(余っているカード類を全て差し込んだ。)