レザークラフトに挑戦
No.36
2022.06.16
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【100均の革でスマホケース その2】
ジオン軍スマホケースの修理・・・早くも断念w
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未だに素材の選定が中途半端な状態です。
ですが、キリがありませんので、後でどんどん方針転換することを覚悟して、作業を進めていきます。
実際に手を動してみて初めて見えて来る問題とかもありますからね。
という訳で、今回も見切り発車です。
とは言っても、まだ段取り部分なんですけどね・・・w
【目次】
・無計画のまま作業スタート。
・革を重ねて折り曲げた時の実験。
・あまりにダサいので染めてみる。
作業を開始します。
とりあえず、メインとなる表側はシボタイプを切り出してるので、そのサイズに合わせて、スウェード的な革も切り出しました。
・・・が。
1枚じゃ足りなかったので、もう一枚から足りない分だけ切り取ったのです。
考え無しに失敗する典型例w
ちゃんと考えないで、足りない分だけ切り出してしまった結果、2枚しか持ってなかったスウェード的な革を、1枚無駄にしてしまいました。
何を失敗したかというと、元のスマホケースの裏地はこうではなく、中央で重なり合ってたのでした。
そうしないと目立つところに余計な縫い目が出てきてしまうからです。
もう一枚、同じスウェードタイプが欲しいのですが、近場のダイソーでは売り切れてしまってたので、直ぐに入手することが難しい感じです。
そこで思い出したのが、「床革」です!
左が床革。 右がダイソーのスウェード的な革。
以前、よく判らないまま、ただただ安いという理由で買ってみた床革。
上の写真の、床革の上部をよくみると手で千切った跡が残ってますねw
そう、床革は強度が著しく低かったりします。場所によってはかなり強度がある場合もありますが、信頼度としてはほぼゼロです。
しかし、今回はそんな信頼度は不要ですし特別な強度も不要です。というか、貼り合わせてしまうので、あまり関係無いんじゃないか?と思うのです。
むしろ、積極的に作品に使ってみて、どんな不具合が生じるのか?の実験にもなるのかも、と思ったりもしますので、あっさりと床革を採用することに決定。
左側が床革。 右側がダイソーのスウェード的な革。
床革も、ダイソーのスウェード的な革も、どちらも毛羽立って大変な訳でも無く、屑が出る訳でも無いので、トコノールとかで表面処理はせずに、敢えてそのまま使う事にしました。
ひょっとして、床革って、こんな感じで使えば良いんじゃないのかな?
と、既に誰もがとっくに知ってるに決まってる事を、自分が初めて気が付いたみたいに感じて、何気にちょっと嬉しくなってしまいましたw
よく考えるまでも無く、物凄くどうでも良い話な訳ですがね・・。
ま、ま、これも独学ならではの妄想というか、お楽しみの一つですw
完成した物を誰かにあげたり、ましてや売ったりする訳じゃないので、あまり細かいことは考えずにやっていくことに。
素材が揃ったので、とりあえず、どんな感じになるのか?を確認してみました。
しかし、色が・・・全然革っぽくないですね・・・ま、しゃーないか。
赤い矢印は、こうやって重ねたまま折り曲げると、こんな感じで内側の革がズレてくるよ?、という事を示しています。
更に折り曲げて、モデルになったスマホケースと同じ様に3重にすると、シャレにならないくらいにズレてしまうことが判明。
ええと・・・ ん? おー・・・そっか、そうなっちゃうんですねー・・
なるほど、二重にして曲げるとこうなるんだなぁーと知って、しばし困惑してたのですが、その内に疑問が湧きました。
これって・・・接着剤でがっつり接着した上で、縫ってしまってもズレるのかなぁ・・・?と。
余ってる素材があるのだから、やってみるしかありませんw
ワニ的なやつと床革で試してみることに。
あまり使い道が思いつかない明るい茶色のワニ柄の方と、使おうと思って切り出してた床革を使って実験してみることにしました。
しかし・・この色にこの模様・・どうも、ゴムっぽく見えるんすよね・・・ま、しゃーないかw
どの接着剤が良いのかは知りませんw
貼り合わせたらローラーでゴリゴリしました。
接着剤はどの種類が最適なのか判りませんでしたが、色々と調べてる内に、最強の接着剤と言うような特殊な物で無ければどれでも大差ない様に思えたので、手元のやつで接着。
乾いたら両端を縫います。
左右で糸の太さを変えてみました。
菱目打ちや手縫いの練習も兼ねてます。
見た目的な感じを確認する為に、左右で糸の太さを変えてみたのですが、細い方もありっちゃありかな、なんて思ったりしました。
曲げて行きます!
曲げたり伸ばしたり。
接着剤が完全に乾いたであろう翌日、曲げたり戻したり、反対側に曲げたりもしましたが、即座に表裏の革がズレてくることはありませんでした。
もちろん、何年単位とかの長期間使えば、また別の話になってくるんだろうなぁ、とは思います。
プロのレザークラフト職人んさんたちは、何年か後の状態まで把握して作品を作っておられるのですが、これはもう独学で短期間に学ぶのは無理なので、どうしようもない部分かなーと割り切ってます。
どこそこの、どの種類の革をどう扱えば、こんな感じに経年変化するよー、という情報をコツコツ拾って学ぶくらいですかね。
という事で、ちょっとした問題は「気にしない」という解決方法を発動wさせて、これはこのまま推し進めて行くことにw
もう一枚ゲット!
そんなこんなをしてる内に、このスウェード的な革が、また別のダイソーで売れ残ってるのを発見!ラッキーw
とりあえず2枚残ってたので2枚とも購入。
迂闊に切り出してしまったヤツで強度実験しました。
ダイソーで100円なのですが、これってひょっとして、スウェード的どころか、下手すると床革的な弱点があるのかも?と不安になってきたので、以前にうっかり切ってしまった物を、細くきって両側から引っ張ってみましたが、床革の様に簡単に千切れてしまうことはありませんでした。
これは完全に採用決定ですねw
実験の為に、ガッツリ接着した上に縫ってしまったワニ柄と床革は、また何かの実験とか練習に使えると思うので、とりあえずそのまま置いておくことに。
解決!
これで裏地問題はどうにか解決しました。強度の無い床革を使わずに済みます。
ちなみにですが、よく見ると、ダイソーの、このスウェード的な革のシリーズは、「天然皮革」と表記されてますが、「牛革」とはどこにも表記されてませんでしたので、牛以外の動物の革なんでしょうかね。少なくとも、ちゃんとした革素材だという事は確かな様です。
20cm四方で100円が高いのか安いのかは判りませんが、それ以上大きな単位で買う域にはまだまだ達していませんので、小物作りの素材として100円はありがたいです。
しかし・・・・革の世界は奥が深いです。
素材の種類や名称が山ほどにもあって、それぞれ性能も違いますし、値段も違いますし・・・人によって呼び方や評価が違ったり。
まぁ、焦らず慌てず、何かしら思いっきり間違ってたとしても、あまり気にせずボチボチやっていきますw
いつかたぶん・・・その内に正しい知識や技術が身に着いていくことでしょうww
実は前回、ポケット用に使おうと思って、ガッツリ傷の有る黒い革を染めてた時に思ったのです。
ひょっとしてこの、今回使ってるダイソーの大き目の革って、もっと別の色に染めてしまえば、もう少し見栄えが良くなるんじゃね?と。
この元々の色は、あまりにも人工的というか、こう・・・革特有の魅力を全く感じないんですよね。茶色の革というより、いかにもゴムとかビニール系の色と質感ですからねw
表面は何かしら樹脂的なもので加工されてるっぽいので染まらない気がします。
なので、実験的に切れ端を使って、色んな色で染めてみました。
それと同時に、本来の目的であるジオン軍の徽章の移植はどんな感じになるのか?と色々ととやってみました。
切れ端に色んな色の染色液を試してます。
まず、ジオン軍の徽章移植の方ですが・・・何となくですが、表面の革に穴を開けて、そこにジオン軍マークの部分を嵌め込んで縫ってしまおうと思ってたんですが・・・・やはり紙っぽさが抜けません。
というか素材の違いが目立ち過ぎて一体感が微塵も無いです。
・・・格好良くなるイメージが全く湧きませんw
これはまぁ・・・・ボツですな。
んー・・・。
暫く考えたのですが、この時点で、ジオン軍マークはキッパリと断念することにしました。
ゴールの見込みが無いのに、更にこのまま固執すると何も進まなくなる可能性が超高いですからね。
いや、それだと色々と話が変わって来るやん・・・・でもまぁ、えっかww
はい、早速ですが、完全に初期の目的から脱線することが決定w
遂に買いました! ちゃんとしたヘリ落とし!
これで何をするかと言いますと、ジオン軍マークは諦めたのですが、今度はどうにかオリジナル・ロゴを取付けられないか?と考えてみる事にしたのでした。
amazonで適当に買った、ちゃんとしてないヘリ落としも、当りが良かったのか、よく切れるのですが、角度がちょっと手に合わない感じだったので、割引券を駆使して、クラフト社のちゃんとしたヘリ落としを買ったのでした。
まぁ、流石に、切れ味や使い易さは全然違ってて、やっぱ道具は「ちゃんとした物」を買わないと駄目だと再確認しましたw
ヌメ革に刻印して染めて見ました。
この方法は取りません。色合いだけ確認中。
捨てずに取ってあるヌメ革の切れ端に、ロゴを刻印して、染料を使ってアレヤコレヤと工夫して作ってみた革のプレートです。
ジオン軍マークを刻印出来れば話は簡単だったのですが、それは流石に簡単ではありませんでした。というか、自力では難しいです。
オリジナル・ロゴなら、自作の刻印があるので、革製のプレートであれば幾らでも作れるのです。
それは判った上で、敢えてアルミプレートに挑戦してみたのですが、まぁ案の定と言いますか、結局こうなりましたw
ところでところで!!
それよりも、このダイソーの大き目の革ですが、染める事が可能っぽい事が判りました。
紺色、いい感じです!
と言う訳で、この色で染めてみることにします。
何もしないままだと、ゴムっぽさがあまりにもダサく感じてしまい、テンションが全然上がらないんですよね。
チョコ色はほぼ黒なので気にならないし、他は確かピンクとかもあった気がしますが、そこまで突き抜けてしまうとこれも気にならないんでしょうけど、この明るい茶色というかオレンジは非常に気になってたのです。
一番まともだと思って買ったんですけどね・・・w
よし!実行あるのみ!
切れ端を使って実験してみた時は、かなり簡単に染まった様に感じたのですが、それでも最初は染料が弾かれていました。
大きな面積になるとどういう事になるのでしょうか?
まぁ・・・そうなりますよねー・・・w
思った以上に弾かれてしまいましたw
そもそも水も弾いてましたからね・・・ただ、完全に弾いてた様でも無かったので、もう少しは見込みがあるかと思ったのですけどねぇ。
失敗だったか・・・
と半ば諦めつつも、少し乾いてはまた塗る、塗っては少し様子を見る、という方法で何度も何度も上塗りしてみました。
めっちゃ染まりましたw
いやいやいやw
めっちゃエエやん!!ww
思った以上に綺麗に染まったじゃありませんか!
とりあえず、このままだと色落ちしそうなので、早速、仕上げ剤を塗りました。
レザーコートのマットで仕上げ。
レザーコートのマットを、更になんどか上塗りしてよく乾かしました。
かなり良い感じになりました!
上の写真の右にある切れ端が染色前の色です。。
塗りムラも全く無く、思った以上に綺麗に染色することが出来ました。
予想外の事でしたが、お陰でかなりモチベーションが上がりましたw
染色前の状態のまま完成する予定だったので、まぁあの質感と色だと、完成しても使いたいとは思わないだろうと思ってたのですがね。
練習としての作品とは言え、この感じで完成するならば実際に使いたいと思います。
この感じで、ちゃんと姿良く完成すれば、ですけどもねww
なんとなく、惰性で進めて来た企画ではありますが、ここできっぱりとジオン軍マークを諦めて、オリジナル・ロゴを使うことに決めた事は良かったと思ってます。
ダイソーの革が思った以上に綺麗に染色出来た事で、むしろかなりテンションが上がってきました。
止む無しに床革を使おうとしてたのですが、これも無事に変更となりましたので、できるだけ完成品が実使用に耐えられる物になると良いなぁ、と思います。
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