レザークラフトに挑戦
No.43
2022.08.06

【ファスナーの取付に挑戦 その4 完成!】



 いよいよファスナー付きミニワレットの最終工程です。



【目次】


外装パーツの取付け

ポケットを取付けてマチを縫う。

遂に完成!!そして反省会。




 ファスナーの仮止めが完了したので、今度は縫い付けて行きます。


 はい。


 やっとこさファスナーの取付工程は、仮止めと縫付の2段階に分けて行うと良い、という事を学んだ訳ですが、知らなかった事を知るというのは楽しいもんですw


 さて、今回の作品ですが、仮止めしたファスナーは、外装パーツを取付ける時に一緒に縫い付ける構造になっています。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 01

 糸の色ですが、思い切ってド派手な色にしようかとも思ったのですが、結局いつも通りの焦げ茶色を選択ww


 まぁ、そもそも今回使ってるダイソーの革は、ワニ柄なので、もうその時点で充分派手だとは思いますしね。

 
 正面と背面の二回に分けて縫っていきます。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 02

 外装と内装で、針を通すの穴の位置がズレてしまうと終わりなので、菱目打ちには細心の注意を払う、という事だったのですが、なるほど縫う段階に入ると、それがいかに重要かよく判ります。


 お手本の動画でも説明がありましたが、ともかく最初の数針が難関です。


 そして、確かにそこを超えると急に楽にになります。



レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 03


 今回は、縫っていく長さ自体はそんなでもないので、問題が無ければササっと縫えてしまうのですが・・・。


 後でもう一度取り上げますが、やはり角の部分は重要なんですよね。10円玉を使って曲線を出した部分=ファスナーを取付ける時に菊寄せした部分です。


 この時は、ともかく初めてだったので、できるだけ綺麗に縫おうと思って、しっかりと両パーツを引き合わせて、変なシワや弛みが出来ない様に頑張って縫いました。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 04

どうも色が・・・落ちて来た様な?

 縫ってる時に、表層を触り捲ることになる訳ですが、どうもそのせいか、かなり綺麗な濃紺だった外装パーツの色が変わってきました。


 どうも元のオレンジ色が顔を出し始めてる様に見えます。


 ・・・まぁ、だからっどうだ?って事でも無いので、そのまま作業を進めていきますw

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 05

 片面が縫い終わったので、もう片面に入ります。

 
 このタイプのファスナーの取付の場合ですが、見えない部分はこんな風になってるなんて想像もしてませんでしたね。 

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 06

 反対側でもう一度、縫い始めを経験する事になるのですが、やはり、最初はちょっと難しいというかコツがいるというか。


 マチの隙間にある穴を探りつつ針の先を出して、それを引っ張り出して、その後の2〜3目まではスムーズに行きませんでした。


 正面を縫った時と同じ様に、そこを超えると途端に普通に縫っていける様になりましたw


 ファスナー取付けあるある、という事で覚えて置こうと思います。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 07

 う〜ん・・・こうやって見ると、やはり、特にこの背面側の色が抜け始めてる感じがしますねーw

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 08

 そんなこんなでササっと縫い終わりました。


 こちら側は色落ちは無さそうに見えるんですけどね・・・

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 09

 こうやって見比べてみると、やっぱ裏面は完全に色落ちしてますねーww


 ま、しゃーないw


レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 10

角の部分が狭くなってます。

 さてここで、


 「後で取り上げる」と言ってた問題について。


 何の話かと言いますと、今回、初めてファスナーを仮止めした状態で縫っていった訳ですよ。ええ。


 その時点では気付かなかったのですが、実際に縫っていくと、角(菊寄せした所ですね)を縫う時に、当然ながら余計な厚みがあるので、針が通り難かったりするのです。


 そこで手間取ってると、どうも菊寄せした部分が浮いてくる様な感じを受けたので、しっかり縫い留められる様に、やや引っ張りながら縫ったのでした。



 ところが!!w


レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 11

両端部分が狭くなってます。


 縫い終わった写真をみると判るのですが、外装正面・ファスナー・外装背面が平行に縫えてないんですよねーこれがw


 引き締めながら縫ったので、角の部分だけがギュッと締まって、幅が捕細くなっちゃってるのです。中央部分は普通に縫ってるのでゆったりしてます。


 つまり平行が失われてしまってるのです。


レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 12

角の部分が狭くなってます。

 気付くまでにまぁまぁ時間が掛かったのですがw、一旦、気が付いてしまうとめっちゃ不細工に見えるようになってしまって・・・w


 長年使ってる自分の財布を確認してみると、ちゃんと平行に縫われてましたので、これは今後要注意な部分という事で、よく肝に銘じて置こうと思います

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 13

というか、表面も色が・・・?


 外装はこれで完了なので、内装の仕上げに入っていきます。


 ポケット部分のデザインは勝手ながら大幅に省略したので、残りはポケットを間に挟んでの、マチ部分を縫い付けるだけなんですけどね。


 ただ、ここまで変化が無かった様に見えてた正面側も、やはり少しずつ色が落ちて来たみたいです。


 つまり、思ってた通り、ダイソーで買ったこのシリーズの革の場合は、「染色」では無く、「塗料を塗ってただけ」、だったという事ですね。


 上辺だけ塗装されてたものが剥がれてきましたよ、というだけの事の様です。


 ・・・まぁ、それはそれで良い勉強になりますねw


 正直な事を言うと、もうこの先、このダイソーの革を買ったり、まして強引な染色実験することは無いと思うので微妙なんですけどねw




 さてさて、遂に最終工程。


 購入させて頂いた型紙を使って出来る完成品は、もっと複雑なポケット構造になってて、使い心地も良さそうなのですが、今回は、それが目的では無かったので、大きく省略しました。


 プラモデルも組立図通りに作れ無いので、まぁ何をやっても同じ事が起こる訳ですw


 そう言えば、このポケットパーツも、結局は、スマホケースの時にも使った、ダイソーの焦げ茶色の革の残りを使うことにしました。シボ柄のやつですね。


 当然、今回も懲りずに例の謎の白い革を使おうと思ってたのですが、あの時に作ってみたマチ・パーツのダサさに断念して切り替えたのでした。


レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 14


 ポケットは一つに省略したのですが、これが両側のマチ・パーツによって出来る空間を中央部で半分に分ける事になる訳なので、このポケットとその前後に2つの、合計3ポケットという事になります。


 この大きさの財布なら、これでもまぁ充分に思うのですが、まぁ遺憾ながら、今作ってるこの作品自体は、誰にも使われることは無いと思いますw


 だからこそ、ダイソーの端切れで勉強してる訳ですからね。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 15

 縫い付ける前に、ボンドで仮止めしていきます。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 16

 こういう時の接着剤としては、ボンドエースを信頼しています。


 乾燥時間も結構早めですし、強度も充分にありますからね。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 17

 今回も練習として作ってるので、雑に使っても惜しくない素材を、その場その場で適当に変更しながら組み合わせたりして作業を進めてるのですが、なんとなく色目が合ってきたのは面白いですね。


 最初の予定では、このマチ部分や中央のポケット部分が白くなってしまうとこだったのですが、まぁ色々と変更となって良い感じになりました。


 そう言えば、前回のスマホケースの時も同じ事を思った様な気がしますw

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 18

マチ部分。

 まぁ、確かにかなりシンプルにはなっちゃいましたが、でも、個人的にはこんなんで良いようにも思ったりもするんですよねw


 ただ、それだとそれこそ100均で売ってるよなーという話になって、んじゃ何の為にレザークラフトやってるんだろう?って事になっちゃう訳ですが、、、


 一応、本革手縫い&量産されていない&しかも格好良い作品を作る、というのが個人的な目標なので、練習中の今はあまり考えない様にしていますw


レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 19

 いつもの工程ですね。


 コルク板は貫通してしまう、という事実を既に学んでるのでもう少し工夫しながら、慎重に穴を開けて行きます。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 20

片側が縫い終わりました。


 縫い終わったので、コバを磨いて染色してみたのですが、ちょっと黒っぽくなり過ぎた感じがしますねw

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 21

反対側も縫います。


 この、マチの部分を縫うのは、以前、免許証入れを作った時に経験済みでして、そのお陰で、割とスムーズに縫えました。


 経験値は多少なりとも稼げてる模様ですw
 

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 22

両側とも縫い終わりました。


  おー、思ったより良い感じになりました!

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 23


 コバを磨いて完成です。





 という訳で、完成したので、ここからは恒例の反省会ですね。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 24


 色的な部分は、まぁ好みの話ではありますが、いい感じに収まったと思います。


 半分くらいは偶然ですけどねw


 この色使いは今後も採用していきたいと思ってます。
 

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 25


 何度も書いてますが、ファスナーを縫い付けた時の、角の部分の縫い方については、今後、よくよく慎重にやっていこうと思います。


 こうやって口を開けた状態で見れば、なかなか上手く縫えてる様に見えますけどねw

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 26

 こちら側のマチ部分のコバは、もっとナチュラルな色に仕上がりました。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 27

 この写真を見れば、判ると思うのですが、本体左下あたりに微妙ながらヒキツレが出来てしまってます。


 このヒキツレがどうして出来たのか?ですが、後で観察した結果、この下部の角部分は菊寄せしてない、というのが原因だと思いました。


 ファスナーを適当に曲げて接着して、それを縫ってるのですが、適当なので、大きなシワが出来ていて、そのせいでこんな事になってしまった模様です。


 なので、こういう細かい点にももっと注意を払うべきだということですね。


 いやー本当に勉強になりました。




 前回作ったスマホケースと並べて見てみましょう。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 28

どちらも、なかなか良い感じです。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 29

 まず、同じ染料を使ったのに、明らかに色が違いますねーww


 スマホケースの方は、色落ちは殆どしてませんが、濃紺→濃緑っぽく変化してますが、この変化はずっと続いてる様で、この写真から1カ月ほど経過した今は、更にもう少し緑っぽくなってます。


 ただ、このスマホケースの方はほとんど色落ちはしてません


 一方、今回のミニワレットは、もう既に色落ちして元のオレンジ色に戻ろうとしています。


 しかも、この後、特に使う機会もなかったのでこのまま棚に置いておいたのですが、両面ともかなり色が変わってしまいました。


 触ったりしなくても色が落ちてしまったのです。


 まぁ、先にも書いた通り、ダイソーのこのシリーズの革(型押しされてるオレンジ色の革w)を買う事はもう無いと思いますし、ましてそれを無理やり染色する様な事はもう無いですw


 なので、この経験を今後に生かすことは無いと思うのですが、まぁ色々と工夫するのは楽しいですし、ともかくモチベーションを維持する役目は果たしてくれたので、とてもありがたかったと思ってます。

レザークラフト 43 ダイソーの革 ファスナー付きミニワレット 30


 今回も思ったより良い物が完成したと思います!w



 これまでの人生で経験の無かった、ファスナーの取り扱いという作業を経験してみる事が今回の第一の目的でした。


 その勉強にあたって、色んな実験なんかに使って余ってしまってたハギレを有効活用することにした訳ですが、これも充分果たせたと思います。


 それと同時に、それ以外の色んな事も学べましたので、やはり今回のチャレンジも、やって良かった!という結果になりました。  


 ファスナーの取付方は他にもあるので、出来れば近日中に手を出そうと思ってます。



 次回は、免許証入れのリベンジ?というか再挑戦の記録です。












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