レザークラフトに挑戦
No.67
2024.02.27
|
【モバイルバッテリーケース その6 完成!】
|
ようやく完成回です。
このモバイルバッテリーケースは、まだまだ試作段階というか、そもそもモバイルバッテリーのサイズは様々にも程があるので、自分の手元にある物専用にしかなりません。
しかし、何か一つ作る度に、必ず何かしら課題点が見つかるのは面白いですね。
【目次】
・ギボシ金具用の穴。
・コネクタ用の穴。
・完成!
最終段階まで来ました。
中に収納したモバイルバッテリーが飛び出さない用に、ギボシ金具でベルトを留めるデザインにしてるのですが、そのギボシ金具を通す穴をあけなくてはなりません。
実際に使って見て知ったのですが、ギボシの通るサイズの穴を開けるだけでは駄目なんですね。
全然知りませんでした。
ギボシが通る穴はサイズがギリギリじゃないと、留め具としての意味がありません。
ところがギリギリだと、使ってる内に革が破れてしまったり、穴が広がってしまって意味が無くなってしまう、と。
なので、それを防ぐ為に穴に向かって伸びるスリットを入れて、ギボシが通過する時だけ穴が広がる様にしておいてやる必要があるという事です。
スリットを入れるだけでも良いそうですが、場合によってはそのスリットから裂け目が生じて破れてしまうこともあるそうで、それを防ぐ為にスリットの終端に小さな穴を開けてやる、という方法があることを知りました。
おお!なるほどーー!
・・・では早速!
・・・・んー・・・ズレましたw
ちゃんと中心に印を付けて開けたんですけどね・・・
ま、しゃーないw
この小さな穴の切り口も白い生地が出てきますので、ちゃんと染色したりトコノールを塗って磨いたりしました。
すると、なんか良い感じでダメージ塗装っぽいグラデーションが出来たので、これは今後も使っていきたいと思います。
モバイルバッテリーケースとしてはこれで完成です。
ですが・・・。
実際にモバイルバッテリーを収納してみると、こうやってコネクタが見える訳ですから、ベルトを留めた状態でも充電出来ると良いなぁーとか思ってしまいました。
という訳で、USBケーブルを接続する為の穴を開けることにしたのですが、どうやって丁度良い形の穴を開ければ良いのか全く判らず、しばらく放置する羽目にw
色々と情報を漁った結果、そういう切り抜き金具で開ければ良いことは判ったのですが、そんなもんは手元にありませんので、穴あけパンチを使うことに。
手持ちの一番大きな革パンチは、以前に何も判らずにダイソーで買った物ですが、この革パンチを何回も使って大まかな開口部を作りました。
形を整える為に、別たち、カッターナイフ、デザインナイフ、を使ってみましたが上手くいかなかったので、最終的には彫刻刀をしっかり研いでから使いましたw
彫刻刀の刃は小さくても強靭で、良く研げばかなり鋭いので思った以上に便利でした。
ギボシ穴と同様に穴の縁を処理したのですが、やはり良い感じに古びた印象の仕上げとなりました。
この ELECOM EC-C04BK というバッテリーですが、充電用のUSB TYPE-Cコネクタと、充電&給電用のUSB-Aコネクタが隣接して並んでます。
なので、こうやってベルトの中央にUSB-Aコネクタが入る穴を開けておけば、ベルトを留めた状態でも両方のコネクタにケーブルが挿せます。
実際に使用するとこんな感じです。
作ってる時には、「まぁ、良い感じかなー」程度に思ってたのですが、実際に使って見ると、これはとても良いアイデアでした。
いや、マジで!w
という訳で、今度こそ完成です!
中に何も入れてない時は、ベルトをベルト通しにくぐらせておくと恰好良いです。
中にバッテリーを収納してる時は、下の写真の様にベルトをギボシ金具で留めて、バッテリーが飛び出すのを防ぐデザインになってます。
サイズはピッタリです。
ピッタリ過ぎて、他の用途には一切使えませんw
当然ながら、常に一緒に持ち歩くべきUSBケーブルも入りません・・・orz
う〜む・・・これは迂闊でしたねw
そして刻印が薄過ぎて何のことか分からない模様になってますね。
前にも書いたかもですが、金属製の刻印だともっと鮮明になると思うので、お金さえあれば作ってもらいたいと思うんですが、まぁ、当分は必要ないかなぁ・・・
でも、モチベーションは上がると思うんですよね。オリジナル刻印。
もし、販売出来る様なクオリティの物が作れる様になったら、最初の売上でちゃんとした金属の刻印を作ってもらおうと思います。
さて、前回の試作の試作と比較してみます。
サイズはそのままなので同じですが、蓋ベルトの向きが違いますねw
前回、試作の時にベルトの位置を間違った、というのはこういう意味です。
後ろ側には、ズボンのベルトに取り付ける為のベルト通しとしてのベルト(・・・ややこしいわw)を取り付けています。
変な形になってるのは、余ってたハギレのハギレで作ったからなので他意はありません。
完成したのは良かったのですが、今回明らかになった課題の内、底面の角部分の処理についてはかなり疑問に思ったのと、もう少し大き目サイズに作れば、スマホケースにもなりそうなので、ほぼほぼ同じ構造のままサイズアップして、もう一度チャレンジしてみることにしました。
なので、今回はあまり反省会はせずに、次回作の完成時に、もう一度アレコレと反省してみたいと思います。
|