レザークラフトに挑戦
No.32
2022.04.10
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【オリジナル免許証入れを作ってみる 完成!】
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・・・いつも通り、サイトの更新が遅れましたww
さて、やっと完成したので、色んな角度から眺めて評価というか、反省会というか、検証してみようと思います。
完成したのは、もう2カ月程前のお話ですけどね・・・w
今後の為にかなり色んな事が学べたので、出来れば直ぐに次の作品に取り掛かりたかったのですが、この時期は色々と忙しい(本業は暇というか壊滅状態ですが・・・)ので、更新がかなり滞ってしまいました。
この間に、ササっと考えたロゴマークの商標登録という事にも挑戦したりもしてます。
誰かにお願いするお金なんか無いので、全て自分でやるしかないのですが、これがまぁ難しいというか、当たり前ですが、それなりに勉強しないといけませんので、それはそれでどこかで顛末を記しておこうとは思います。
ちなみに、これまで実用新案と意匠については、自分独りで色々と調べたり勉強したりしながら申請して、ちゃんと登録された実績があるので、その時の経験なども同時に残しておこうと思ってます。
【目次】
・長年愛用してきた物との比較。
・完成!!
・免許証入れを作ってみた感想。
完全に最初からデザインする所から始めて、紙を使った試作品作り、型紙作りを経て、すったもんだの試行錯誤の末にようやく完成しました。
では改めて、長年愛用してきたボロボロの免許証入れと並べて比較してみましょう。
この免許証入れがボロボロだったので、今回の作品に挑戦してみたのでした。
・・・長年、愛用してきた、というか、酷使してきた、という方が正しいですよねw
ボロボロではありますが、極々僅かながらではありますが、レザークラフトの知識のほんの一端を少しだけ垣間見た今、よく見てみると、表面も、見開き部分も表層は確かに革ですね。
ボロボロですが外観上はどこも破れてはいません。流石に革は強靭ですね。
何のどういう素材かまでは皆目判りませんが、1mm程度の厚さの場所や、0.5mm程度の厚さの物が組み合わされて使われているようです。
実は、今回の挑戦が終わって、このページを書いてる時に、やはり気になって糸を切って分解してみました。
現役で使ってたので、新しい物が完成する前には分解する訳にもいかず、結局、完成した後でこうやって分解してみたのですが、参考になる部分が非常に多いので、今後の糧にさせて頂こうと思います。
透明セルの取付方法は、自分でも作ってる途中で思ったのと同じで、ポケットの入り口だけ縫ってあり、それ以外の三辺は接着剤が使われてましたが、どこも剥がれてはいませんでした。
革部分は痛んではいますが、どこも破れてはいませんね。
フェイクレザー部分はボロボロに朽ちて千切れてしまっており、透明セルもバリバリに割れてます。
縫い目を見る限り、全てミシン縫いで、細い糸で縫い目があまり目立たない様にサーっと縫われています。
自分でミシン縫いした事が無いので、ちょっとよく判りませんが、縫い目をよく見ると、・・・・そうですね・・・決して丁寧な縫製とは言えない気はしますねw
一辺を縫うのに1秒くらいしかかかって無い様なイメージですww
明らかに全自動では無く、人間の手によってササっと組み立てられた、つまり、流れ作業で作られたと思われます。
というか、こういう分析って何気に楽しいですねw
こういう安い小物の縫い目なんか、これまでの人生では一度も気にした事なんかありませんでしたが、趣味を通じて興味を持って見ると面白いものだと知りました。
そのお陰で、「家内制手工業」とか「問屋制家内工業」、「工場制手工業(マニュファクチュア)」という、中学か高校で習った言葉の意味を、この歳になってようやく肌感覚で理解出来ました。
分解前ですw
古い方は、透明ポケットのサイズが、随分と大きい様に見えますが、このサイズじゃないとカードサイズはちゃんと収納出来ませんw
これが4面全てにありました。
今回自作した作品は3面です。
こちらも分解前に撮影。
こうして並べて見ますと、今回の作品がかなりスリムですが、まぁそりゃそうでしょう。
古い方は、当然ながらカードサイズに合わせて作られてる訳でして・・・
スリムになった、という事は、中に入れるカードがはみ出して当然なのでしたw
はい!これで全ての作業完了という事で、作品を見て行きます。
個人的には、かなり満足しています!w
作品の顔とも言うべき、正面?表紙?の部分は、やらかしてしまったので、アレな事になってしまいましたが、今後、これらは改善可能だという事も判っています。
特に染色済みの革素材を、迂闊に水で濡らしたりしてはいけない、という事は本当に勉強になりました。
ベリーという、とてもリーズナブルな革で作ったのですが、それなりにカッチリした完成品になりました。
正面の刻印については、もう少ししっかり押せれば良かったと思いますが、これも勉強になりました。
ここで見えてる部分の縫い目は、向かって右側が間隔調整が入ってます。
出来栄えとしては、現時点では「良く出来た」と思ってますw
いつか分かりませんが、後日、それが何日か何年後かは判りませんが、その時にはまた違う感想を抱いてるのだろうとは思いますが。
背面ですが、ここに免許証を入れる予定です。
こちら側の透明パーツの奥にある刻印は、まぁまぁ上手に押せたと思ってます。
写真で見ると、本体のベリーの革と、タンローを染めたヌメ革の、色や質感の違いがよく判りますが、現物を見るとそこまでではありません。
もちろん、異なる素材であることや、色の違いは誰にでも判るレベルだと思います。
完成してみて、改めて思ったのは、革の部位や鞣し方の違いによって、かなり質感が異なることですね。
今回メインで使ったベリーですが、購入した素材が、お値段が安かった割に、見た目が非常に良かったので、とても手触りの良い優しい感じになっていますが、そこに張り付けたタンローを染めたヌメ革部分は、もっと硬めも革で、カッチリしています。
どちらも良い感じなので、今後は、混ぜずに統一して一つの作品を作ろうと思いますが、こうやって見てると、多少の色や触感の違いがあったりするので、そういった事を判ってやるのであれば、ミックスして作るのも有りなのかな?とも思えてきます。
見開いた場所にある、メインのポケットですが、今回は、突然思い立って、透明セルを縫い付けました。
が、本来、縫い付けるなら、底辺部分では無く、上辺部分が良いでしょうね。
それと、縫い目と窓とはもっと距離が離れてた方がデザイン的には良さそうです。
そもそもここに透明窓は必要か?という意見もありますしw
今回は、これまで自分が使ってた古い免許証入れと同等の機能を求めたので、こういうデザインにしましたが、まぁ他にも色んなバリエーションがあって良い訳です。
どうするか?は、今後、もう少し研究しようと思います。
コバはどうにか磨けましたが、確かに面倒ではありました。
最終的には妥協してしまいましたが、コバ磨きに関しては、個人的な好みとして、もっともっとカッチリしたいと思います。
パーツを重ねた部分に出来る段差については、次回は是非ともカンナを使ってみたいと思いましたね。
で、そうやって削る事を念頭に、型紙サイズを考え直さないといけませんね。
今回は、ヘリ落としをあまり使わなかったのですが、実は、まだヘリ落としの意味についてよく理解してなかった、というか理解出来てません。
手触り的に角の無い方が良いという事もそうなんですが、ネットで調べてると、職人さんが、銀面が剥がれて来る場所を落として置く、という事を教えて下さってたりして、おお!なるほど!と思いました。
が、実際に角が落とされてないことで、そこから銀面が剥がれてきて・・・という状況に出会った事もなく、これまでの人生で、そこまで多種多様な革製品に触れてない、という事実に直面して、まだまだ知らない事だらけだなぁ〜と思い知りましたね。
結局は、それもこれも最終的には好みの問題だという事になってしまう様で、それはまぁそうなんでしょうけども、伝統的に行われてる基本的な作業の一つ一つには、何かしら意味がある訳ですので、何にせよ、一つ一つ調べたり考えたりしながら学んで行かないとなぁ、と思いました。
ともかく、ネットで、色んな情報や技術を紹介して下さってる職人さん達には本当に感謝です!! ホント、めちゃくちゃありがたいですよね。普通はお金払って教えてもらう訳ですからね。
あと、今まで、実はめっちゃ使ってるけど、紹介できてない道具や素材、というのもあったりますので、その辺はまとめて紹介させて頂こうと思います。
と言う訳で、作品No.0005 オリジナル免許証入れです。
新しい趣味ですし、近くに相談出来る相手がいる訳でもありませんので、自分考えて作ってみては反省し、それを次回に生かすという方針ですが・・・時間が掛かり過ぎてww
あと、趣味なんて何でもそうでしょうけど、ともかくお金に余裕が無いとどうにもこうにも、臆病になってしまって、思い切った事に踏み切れない、というのはありますでしょうかね。
今回にしても、とにかく安価な革を購入してるんですが、それすらも失敗して無駄にするのが怖くて、なかなか次の作業に進めなかったり、新しい作品に取り掛かれ無かったり。
その癖に、細々した物を買い足してしまう、という・・・この悪循環ww
釣りに関しては、体を壊したり、やっと見つけたお気に入りの釣り場が閉鎖されてしまったり、そんなこんなでなかなか釣行に出れなくなってもう10年近く経ってしまってますが、いつでも出撃出来る道具は揃ってます。それでも生計が立たなくなってる状況では釣りになんかいけませんよね。。
ガンプラにしても、キットや道具は揃ってますが、これは世間というか家族への体裁もあるので、しばしお休み中ですし。
なので、可能性は低くとも、将来的に何かの役に立つ可能性のあるレザークラフトに関しては、もう少し頑張ってやっていこうと思います。
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