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[補足]

さ〜て始まりました。
1/144サイズの旧キットの中で、ゲルググと東西を分ける程に出来の悪いキットとして名高い?アッガイです。

但し!

HGUCのアッガイがサイズオーバーな事や、手足の形状が設定図と大きく異なることから、
このアッガイのファンはかなり存在します!

私は過去に組んだことが無いので、まだ、この旧キットアッガイの魅力を知りません。

そんなこんなで非常に興味あるキットに初挑戦です!!

ちなみに、初代ガンダム本編でアッガイが活躍するお話は、第30話 「小さな防衛線」ですね。「攻防」じゃなく「防衛線」です。念の為w

2013.06.27






-1/144スケール アッガイ-

旧キット アッガイ 箱絵

M.S NORMAL TYPE
ジオン軍モビルスーツ 水陸両用タイプ アッガイ。

箱絵の操縦士はジオン軍工作員。
『赤鼻』という愛称は無視ですか、そうですか・・・箱絵の顔は鼻、赤く無いしw

ぶっちゃけ、1/144ガンプラ界においては、ゲルググと東西を分ける横綱です。断言!  

1/144 アッガイ 塗装図

 かの有名な問題キットであるゲルググと比肩するとまで言われてる(いや、私が言ってるだけですがw)1/144 旧キット アッガイの、一体全体、何が問題なのでしょうか?


 写真を見ると、その問題点の一端をうかがい知ることができます。



 まず、


 ・左右の手の仕様が異なる上に、完成形態の選択が許されてない。
 ・首が動きません。
 ・肩も動きません。
 ・ヒジも動きません。
 ・脚と胴の付き方が変です。
 ・ランドセルが一体成型です。
 ・モノアイレールの切り抜きが不可能です。



 一瞬で、これだけの問題点がピックアップされましたw

 ジオングもそうでしたが、普通に組み立てると、上の塗装図にあるポーズしか取れませんw

 別に、お人形遊びする訳じゃないので、動かない点は構わないのですが、やっぱ恰好良くないポージングしかできないのであれば、それは問題だろうと思う次第なのです。はい。


旧キット 1/144 アッガイ 1-1  とりあえず、能書きはガッツリ書いたのでw

 そろそろと、キットを準備します!!
旧キット 1/144 アッガイ 1-2  そして箱を・・・恐る恐る開けてみると・・・


 ・・・お?いつになく、焦らすねぇ〜w
旧キット 1/144 アッガイ 1-3

 部品数は、思ったよりもかなり少ないです。

 原因は、頭部&上半身&腰部までが一体成型だったからですね。

 また腕パーツも一体成型なので、その分、パーツ数が激減しています。

 では、仮組みを始めます。

旧キット 1/144 アッガイ 1-4  各パーツに番号が!!!

 ゴッグでは恐ろしく中途半端なアレでしたが、アッガイでは、ちゃんと全てのパーツにパーツ番号が刻印されており、後々、かなり役に立つ親切設計が完成されておりました!
旧キット 1/144 アッガイ 1-5  親切設計! などと褒めた途端にコレです・・・w

 右腕の6本のツメ、稼働するように設計されてるのですが、その構造たるや・・・

 1本のツメは、2つの小さなパーツによって根本を支持され、稼働できる仕組みですが・・・
旧キット 1/144 アッガイ 1-6  こうやって、ツメの一つ一つを、円形のパーツに植え込んでいく訳です。ええ。  
旧キット 1/144 アッガイ 1-7  仮組みなので接着剤を使わずに行うのですが、これが恐ろしく神経を使う組み立て方法です。

 いきなり本番で接着剤を使うとしても、周囲に接着剤がついたりして、エライ惨事が容易に想像できますw

 そして、今回は仮組なので、腕に装着したその瞬間から、これらは全てバラバラに飛散してしまうこと請け合いだと思います。
旧キット 1/144 アッガイ 1-8  なんと!!

 30年前&300円のプラモであるにも関わらず、ボールジョイント間接を実現!

 知りませんでした!!
旧キット 1/144 アッガイ 1-9  素材は本体と同じなので、受け側のパーツが分割されております。(現代では柔らかい素材です。)

 これをボールの両側から挟み込む仕組みです。

 太ももと肩の関節が、この仕組みを採用。
旧キット 1/144 アッガイ 1-10  つまり、物凄く可動範囲について検討され、設計されており、それはつまり、様々なポージングを実現させる為の、当時のバンダ技術者の方々の苦労でもあるのです。
旧キット 1/144 アッガイ 1-11  遂に、ボールジョイント採用!

 なんと!1981年のことでした!!

 実に画期的です!
旧キット 1/144 アッガイ 1-12  それまでのガンプラのウィークポイントの一つであった股関節事情ですが (なんかイヤラシイ事情っぽいですが・・・w

 遂に自然な ガニマタを実現!!

 これは凄い!!
旧キット 1/144 アッガイ 1-13  何もかも一体成型の胴体+頭部・・・う〜・・・
旧キット 1/144 アッガイ 1-14  ・・・折角のボールジョイント採用で広がった可動範囲は、一体成型な胴体に前後から挟まれ、ほとんど身動きできない有様に・・・www

 あともうちょっとなのに!!もうちょっとで、凄い可動範囲なのに、全部台無し・・・wwっうぇw
旧キット 1/144 アッガイ 1-15  ・・・まぁしかし。

 意外にも恰好良いス!!

 いつもいつも同じ事を書いてる気がして恐縮ですが、これ、1980年代初頭の300円の玩具ですからね・・・


 当時としては、他を寄せ付けない圧倒的な完成度だったことは間違いありません。

 他社の類似品や、やや後年の他アニメ作品のメカ・キャラクターを思い出しても、やはり当時からバンダイは抜きに出てましたね
旧キット 1/144 アッガイ 1-16  右手のツメの向きが・・・w

 もう何か、カチャカチャと変な音がしてますので、案の定、腕の中でツメの支持構造が全部外れてしまってる模様です。

 ツメはぶんぶらん状態。


 でも、そんなこんなの問題点を抱えつつも、こうして仮組みしてみると、かなり良いできのキットだと思います。ザク>からすると僅か1年で物凄く進化しています。
旧キット 1/144 アッガイ 1-17

結論としてはこのままでも充分、恰好良いと思います。

正直、ここまで普通に良いキットだとは思いませんでした。いや実に意外。
・・・問題キットレースにおいてはゲルググの一人勝ち、しかも圧勝でしたねww

これを最低限の努力で、なんとかもう少しだけマシな感じにできると良いなぁ・・・

 という事で、アッガイとの小さな攻防戦の始まり始まり〜