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かの有名な問題キットであるゲルググと比肩するとまで言われてる(いや、私が言ってるだけですがw)1/144 旧キット アッガイの、一体全体、何が問題なのでしょうか?
写真を見ると、その問題点の一端をうかがい知ることができます。
まず、
・左右の手の仕様が異なる上に、完成形態の選択が許されてない。
・首が動きません。
・肩も動きません。
・ヒジも動きません。
・脚と胴の付き方が変です。
・ランドセルが一体成型です。
・モノアイレールの切り抜きが不可能です。
一瞬で、これだけの問題点がピックアップされましたw
ジオングもそうでしたが、普通に組み立てると、上の塗装図にあるポーズしか取れませんw
別に、お人形遊びする訳じゃないので、動かない点は構わないのですが、やっぱ恰好良くないポージングしかできないのであれば、それは問題だろうと思う次第なのです。はい。
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とりあえず、能書きはガッツリ書いたのでw
そろそろと、キットを準備します!! |
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そして箱を・・・恐る恐る開けてみると・・・
・・・お?いつになく、焦らすねぇ〜w |
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部品数は、思ったよりもかなり少ないです。
原因は、頭部&上半身&腰部までが一体成型だったからですね。
また腕パーツも一体成型なので、その分、パーツ数が激減しています。
では、仮組みを始めます。
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各パーツに番号が!!!
ゴッグでは恐ろしく中途半端なアレでしたが、アッガイでは、ちゃんと全てのパーツにパーツ番号が刻印されており、後々、かなり役に立つ親切設計が完成されておりました! |
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親切設計! などと褒めた途端にコレです・・・w
右腕の6本のツメ、稼働するように設計されてるのですが、その構造たるや・・・
1本のツメは、2つの小さなパーツによって根本を支持され、稼働できる仕組みですが・・・ |
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こうやって、ツメの一つ一つを、円形のパーツに植え込んでいく訳です。ええ。 |
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仮組みなので接着剤を使わずに行うのですが、これが恐ろしく神経を使う組み立て方法です。
いきなり本番で接着剤を使うとしても、周囲に接着剤がついたりして、エライ惨事が容易に想像できますw
そして、今回は仮組なので、腕に装着したその瞬間から、これらは全てバラバラに飛散してしまうこと請け合いだと思います。 |
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なんと!!
30年前&300円のプラモであるにも関わらず、ボールジョイント間接を実現!
知りませんでした!! |
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素材は本体と同じなので、受け側のパーツが分割されております。(現代では柔らかい素材です。)
これをボールの両側から挟み込む仕組みです。
太ももと肩の関節が、この仕組みを採用。 |
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つまり、物凄く可動範囲について検討され、設計されており、それはつまり、様々なポージングを実現させる為の、当時のバンダ技術者の方々の苦労でもあるのです。 |
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遂に、ボールジョイント採用!
なんと!1981年のことでした!!
実に画期的です! |
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それまでのガンプラのウィークポイントの一つであった股関節事情ですが (なんかイヤラシイ事情っぽいですが・・・w)
遂に自然な ガニマタを実現!!
これは凄い!! |
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何もかも一体成型の胴体+頭部・・・う〜・・・ |
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・・・折角のボールジョイント採用で広がった可動範囲は、一体成型な胴体に前後から挟まれ、ほとんど身動きできない有様に・・・www
あともうちょっとなのに!!もうちょっとで、凄い可動範囲なのに、全部台無し・・・wwっうぇw |
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・・・まぁしかし。
意外にも恰好良いス!!
いつもいつも同じ事を書いてる気がして恐縮ですが、これ、1980年代初頭の300円の玩具ですからね・・・
当時としては、他を寄せ付けない圧倒的な完成度だったことは間違いありません。
他社の類似品や、やや後年の他アニメ作品のメカ・キャラクターを思い出しても、やはり当時からバンダイは抜きに出てましたね。 |
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右手のツメの向きが・・・w
もう何か、カチャカチャと変な音がしてますので、案の定、腕の中でツメの支持構造が全部外れてしまってる模様です。
ツメはぶんぶらん状態。
でも、そんなこんなの問題点を抱えつつも、こうして仮組みしてみると、かなり良いできのキットだと思います。ザク>からすると僅か1年で物凄く進化しています。 |
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結論としてはこのままでも充分、恰好良いと思います。
正直、ここまで普通に良いキットだとは思いませんでした。いや実に意外。
(・・・問題キットレースにおいてはゲルググの一人勝ち、しかも圧勝でしたねww)
これを最低限の努力で、なんとかもう少しだけマシな感じにできると良いなぁ・・・
という事で、アッガイとの小さな攻防戦の始まり始まり〜
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